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僕とマーちゃん
少女アニメが好きだった
僕とマーちゃん。
マーちゃんは少女アニメが好きだ。
いや、好きだった。
マーちゃんとは、僕の妹のことだ。仮の名前を使う。
本当の名前は何者かによって削り取られてしまっている。
彼女の記憶からも消されてしまっている。
おいおい、なんだか「3000年前の名もなきファラオ」のような言いぐさだろ!?
それはともかく…
マーちゃんは小学生時代に少女アニメにハマったのだ。
最初にハマり出したのは「美少女戦士セーラームーン」だ。
僕が学校から帰ると、マーちゃんが録画したVHSビデオをデッキに入れて観ていた。僕もつられて観ていた。
美少女戦士の中でも好きだったのは「月野うさぎ」というキャラだ。
普段はドジで泣き虫の女子高生だが、悪いやつらが現れて
住む街をめちゃくちゃにしようとする。街の平和を守るために
「セーラームーン」となって敵と戦う。
マーちゃんはその姿にウキウキしていたのだ。
僕には、いまいちピンとこなかった。
僕は「え~!?なんでそんなアニメを観るの?」と聞いた。
マーちゃんは「面白いから。カッコいいから。」という一言だ。
「美少女戦士セーラームーン」が女子の間で流行ったのは
正義のために戦う「強い女性」に憧れたのかなと思う。
月野うさぎ(うさぎ)は「タキシード仮面」となる地場衛(まもる)に一目惚れをした。まもるはクールな外見を持ち、内面は穏やかで優しい。
うさぎは彼の人柄に惚れ込んでしまった。
二人の仲良しぶりを観たマーちゃんは「ステキ!!」と感動したのだ。
僕はステーキが一番いい。
まったく、花より団子だな。
こんなことを言うと、僕はマーちゃんに「月に代わってお仕置き」されてしまうのだ。「食ってばかりじゃん!」と。
はい… その通りです… 心を改めます。
マーちゃんは少女アニメが好きだった。
マーちゃんは他にも好きだった少女アニメがあった。
それは「キューティーハニー」だ。
如月ハニー(キューティーハニー)はロボット工学研究者の愛娘だ。
普段は高校生として人間と同じように過ごすが、正体は女性型アンドロイドだ。セーラームーンと同じように人を傷つける悪い敵が現れると、勇敢に戦う。首のチョーカーに搭載していた装置を発動し、戦闘モードに変身する。
マーちゃんはこれを観て「カッコいい!」と思ったのだ。
悪いけど、僕には何も響かなかった。
響いたのは如月ハニーのセクシーシーンだけだ。
おいおい、下心丸見えだなあ、僕。
冒頭のオープニングテーマ曲が流れると、マーちゃんは心躍るのだ。
僕のお父さんも曲につられてノリノリなのだ。
父さん… ノらない、ノらない。
この物語の最終章では、戦いに協力してくれた早見青児と惹かれ合い、恋におちた。そして、結婚へ。3年後には誕生した愛娘の聖羅と一緒に幸せに暮らすことになる。
マーちゃんは物語の結末を見て、「よかった、よかった!」と安堵した。
めでたし、めでたし。
マーちゃんは今、旦那さんがいる。だから、少女アニメはすでに卒業している。成熟した大人になり、平穏で幸福な生活を送っているのだ。
Well done. Well done. (よきかな。よきかな。)
スプラトゥーンが好きだ
僕とマーちゃん。
マーちゃんはスプラトゥーンが好きだ。
マーちゃんは趣味の一つであるスプラトゥーンのゲームにハマっているのだ。
きっかけは旦那さんである。ゲーム好きが互いの共通点である。
その中でスプラトゥーンが気に入っている。
スプラトゥーンは4人ずつチームを組んで、地面を自分のチームの色のインクでどれだけ塗ったか、その面積で競い合うゲームだ。
インクの放射器とインクを出すイカを使って、縄張り争いをする。
ナワバリバトルの始まりだ。
マーちゃんはスプラトゥーンで遊ぶたびに爽快な気分に浸っていた。仕事のストレスを解消するのに持って来いだからだ。
マーちゃんは「塗れ~ 塗れ~!塗りまくれ~!!塗って、塗って、塗りまくれ~!!」と叫んでいた。
このゲームの面白いところはキャラクターの持つ「機能」によって空間の持つ「機能」を制圧できる点にある。単純に陣地取りを巡って対戦するだけではない。「塗る」「潜る」といったアクションにより、3D空間の「機能」がプレイヤーによって都合のいいように制圧できるところが魅力なのだそう。
メガロポリス(巨大都市)や自然公園などを舞台に、キャラクターに備わる「機能」をうまく使い、いかに地面を塗りつぶせるかが勝敗のカギを握る。
マーちゃんにとっての娯楽の一つかもしれない。
感染症が到来し、自粛ムードで人々が辟易している中、「あつまれ!どうぶつの森」といった家庭内ゲームが破竹の勢いで売れていた。スプラトゥーンも同じ部類に入るのだ。感染症が収まりつつあるが、まだウイルスは残存しているため予断を許さない。さらに円安の進行によって海外旅行が安易に行けなくなったことで家で過ごす人もいる。
だから、ゲームは娯楽の一つなのだ。
僕たちが自由に移動できる日はもう少し先かもしれない。
僕はスプラトゥーンをやったことがない。
それどころか、今はゲームを控えめにしている。
僕は一時期ゲームに依存していたことがある。そのおかげで学習能力が落ちてしまったのだ。だから、ゲームで遊ぶときはメリハリをつけるようにしている。
だから、マーちゃんもほどほどにね。
お菓子が好きだ
僕とマーちゃん。
マーちゃんはお菓子が好きだ。
チョコレートでもビスケットでも何でも好きだ。
マーちゃんは学生の頃、よくお菓子作りをしていた。家族の喜ぶ顔を見たいだけではない。好きなことに没頭する自分が見つかったのだ。
マーちゃんはこし餡の含んだパイ生地をつくってくれた。
家族はみんな「うまい、うまい!」と喜んだ。
僕のお父さんは「バッチグー!!」と言った。
僕のお母さんは「いいね!いいね!」と言った。
僕は「ほどよいこし餡の甘さとパイ生地のサクサク感がたまりません。すっかり脱帽です。」と言った。
マーちゃんは「表現がくどい!」と言った。
はい… すみません…
マーちゃんはお菓子が好きだ。
マーちゃんはバレンタインデーに義理チョコづくりに挑戦していた。僕のお母さんもよく手伝っていた。もちろん、その日でなくても作ろうと思えば、作っていた。
チョコレートの型作りはそんなに難しくない。容器を用意して、鍋で溶かしたチョコレートのソースを型に流し込む。液体にアーモンド、ナッツ、ドライフルーツ、レーズンといった多種多様な具をトッピングしていく。
出来上がった型を冷凍庫に入れて3時間以上固めておくのだ。
僕とお父さんとお母さんは手作りチョコレートを食べたら好評だ。「おいしい!おいしい!」と大満足だ。
僕のお父さんは「おいしくて、自分がとけちゃいそうだ!!」と言った。
父さん… 本当に溶けないでくれよ。
今は仕事で忙しいため、なかなか着手できない。
手間がかかるし、時間もかかる。コスパ時代だから仕方ない。
でも、僕は「コスパ意識が強すぎて、生き急いでいない?」と思う。
労働環境が改善して、ゆったりとした時間を過ごせないだろうか。
そう考えるのは僕だけじゃないだろう。
なんだか、しんみりしちゃったな。
そんなマーちゃんでも、僕にとっては大切な家族なのだ。
おしまい。
■記事・読書案内
ゲーム依存に気をつけないといけない。中にはゲーム障害を抱えた人もいる。ゲームとのつきあい方を考える。
チョコレートの原産地であるカカオはかつて飲み物であり薬品であり、貨幣にもなった。やがてココアパウダーや固形チョコレートが発明・改良され、爆発的に広まるまでの通史。近代ヨーロッパの食文化を支えた原点を探る。
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