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『LOVE&PEACE』真夏の憩いのひと時①

※ 本記事はグラビアアイドルの鈴木ふみ奈氏の写真集の内容を物語形式で綴っていきます。本記事は作品解釈であり、全て私の頭の中で作り上げだ架空の物語です。読者は実在の人物や現実の世界と混同しないことを願います。本記事を読んでいただくと、グラビア写真集を見るにあたって一味違った楽しみ方が堪能できると思います。
※ 本記事を書くにあたって写真は掲載せず、文章のみで綴っていきます。なお、写真は電子版を使用し、ページ数を記載しています。どのページの写真に載っているかが分かります。

 南国の地として知られる沖縄。真夏に行けば茹だるような暑さが身に染みる。常に水分補給をしておかないといけない。

 沖縄を訪れると、県民は観光客を快く出迎えてくれる。笑顔で明るく振りまいてくれる。沖縄の人々を見ると、なんだか心地良き雰囲気になる。人の温情や平穏な空気を感じる街並みの様子を見て、「癒しの都だな。」と心がすっかり晴れ晴れとなり、嬉しい気分にもなる。

 そんな沖縄のとある島を訪れた1人の美女がいる。彼女の名は鈴木ふみ奈。

 この島を訪れた理由は穏やかな海と白い砂浜で至福の一時を過ごすためだ。たまたま彼女についてきた友人の男(恋人ではない)も一緒だ。男は離島で彼女の写真を撮り、真夏の思い出を作ろうという純真な心で決めたのである。

写真 p.4

 純白の砂浜に到着したふみ奈は早速水着に着替え、ビーチサンダルを履いて足を踏み入れた。
 男はつい素足で渡ろうとすると、「あちい、あちい!!」と声高に叫んだ。

 「熱いに決まってるでしょ!馬鹿ね。」

 笑いながらダメ出ししたふみ奈に、男は「俺のしくじりだ…」と反省の念を込めた。

写真 p.10

「うーん、いい潮風!」

 穏やかで心地良き風を全身で感じたふみ奈は絶好の海水浴びよりだとウキウキしてたまらない。

写真 p.11

 「日差しをたっぷり浴びるのはいいけど、肌が焼けちゃったら困るよね。」

 そう問いかけるふみ奈を見て、男は頷きつつもこう思った。

 「君の体を見ていると心がウキウキするなあ。」

 見目麗しい顔立ちに豊満な肉体美に魅了され、興奮冷めやらぬ視線で彼女をじっくり見ていた。

 だが、男の前に降りてきた天使はこう言った。

 「駄目だな。下心が丸見えだよ。ちゃんと彼女と向き合わなきゃ。」

 思い直した男は「いかんいかん。俺としたことが。」と我を振り返った。

 二人は早速、コバルトブルーの海で遊ぶ事にした。

写真 p.15

「冷たい!」

 透明感のある海水に足をつけるふみ奈。土踏まずに傷がつかないように、ゆっくりとすり足をする。

 男は海に入って同じく叫ぶ。

「うっ!つめてえー!」

 まるで砂の中に沈んでいくかのように足を掬われたのだ。

写真 p.18

 一旦、海から離れて砂浜に寝そべるふみ奈は男の目を見た。

 「寝転んでごらん。すごく気持ちいいから。」

 彼女の顔が近づくにつれ、男はまた夢想に耽った。

 「そんな微笑みを見たら、心が和むよ。」

 二人っきりの海水浴は酔生夢死の時間に浸っているようだ。砂にべったりついても、にこやかな表情を崩さないふみ奈に、男はちょっとばかし好いたらしい。

 「いや、本当は彼女、素肌に砂がつくのを嫌がっているんじゃないかな。」

 そう思った男は後で砂のついた彼女の体を水道の蛇口に繋がれたホースで優しく洗い流したのである。恋心を持とうなどと甘い考えを持つのは御法度だと考え、無心で行った。

写真 p. 23

 二人は海から離れ、森の奥地へと探検し始めた。

 森の中でふみ奈は一筋の日光を浴びていた。深緑の木々に囲まれ、植物が光合成を行うかのように彼女は「体と心の回復」に努めた。これで元気を取り戻したのである。

写真 p.29

 「さあ、行くよ。」

 ふみ奈はルンルン気分で森の奥へと入っていく。男は思った。

 「君はジャングル・ハニーか。」

 ジャングル・ハニーとは、アニメ「キューティー・ハニー」の七変化の一つである。

 森に入る前に、ふみ奈は上半身を一糸纏わずにリュックサックを背負っていこうとしたのだ。流石にいけないと男は思った。

「蛇に巻きつかれたらどうするんだ?」

 男はふみ奈の肉体に魅せられた蛇が噛みついてくるのではないかと心底気が気でなかった。いい匂いにつられてしまったら、まずいことになる。全身を巻き付けられたら大変だ。
 せめて防寒着とハブ除けを常備しなくてはならない。

 その後、二人は森の奥へと歩いていき、やがて見つけたのは広大な湖だった。

写真 p.53

 ふみ奈は別の水着に着替え、湖に入っていった。ひんやりとした水温にやや強張りながらも、夏の暑さを和らいでくれるような感覚である。両手を挙げ、太陽の光を浴びながら、日常の疲れが吹っ飛ぶような気がした。「癒しの境地」に入っていった。男は水も滴るいい女とはこのような人なんだなとつくづく思う。

 沖縄の鳥たちのさえずりが響き渡り、そよそよと吹いてくる風を感じながら、何を思ったのだろうか。

 男は周囲に危険物がいないか、または植物や動物の写真を撮るため、「ちょっと自然の中を探検してくるよ。」と伝えた。同行した現地の観光案内スタッフの女性に見張りを任せ、ふみ奈のもとを離れた。

 しばらくして、ふみ奈はあまりの気持ちよさに心が抑えきれず、全身で水に浸りたいという欲が生まれた。

 白のシースルーのワンピースと上半身の水着を脱ぎ、半裸になったふみ奈は湖の中に一人立ち、何かを感じていた。

写真 p.58

 木々の間に一筋の光が乳白色の素肌に差し込んだ時、とてつもない心地良さを感じていた。これまで生きてきた人生の歴史を振り返る度に、一度きりの人生を無駄にしたくないという強い想いが込み上げてきた。

「こんなに優しい光を浴びたのは初めて。」

 現代社会に目を向けると、絶えずストレスフルな状況が続いている。経済の低迷や世界の動乱があちらこちらで起こっている。そんな状況下で、ふみ奈は改めて命の有り難さを実感したのである。

 人の一生はそれぞれだ。いつ寿命が来るかは誰にもわからない。だから、与えられた命を大事にし、一日一日を精一杯生きようとする決心に至った。

 ふみ奈は優しい光を浴びながらも、決して忘れ得ないひと時だったに違いない。




つづく


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ハリス・ポーター
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