見出し画像

「この社会主義グルメがすごい! 食べて応援! 2020年春の陣編① 『新京 伏見店』のベトコンラーメン」

画像2

トロイカ(以下ト)「はじめましての同志ははじめまして! お久しぶりの同志はお久しぶり! ファシストの同志はシベリア送り! ソ連が生まれ変わったトロイカじゃ!」


オッシー

オッシー(以下オ)「(こいつ初っ端【ハナ】からテンション高くてうっぜぇと思ってる顔)……どうも、東ドイツことドイツ民主共和国の生まれ変わり、オッシーです。以後、お見知りおきを」

ト「ん? なんか今間があったな?」

オ「気のせいです(チッ)」

ト「ならばよし! まずは挨拶じゃが、このnoteをわざわざ読みに来てくれた日本の同志たち、大変に感謝する! 本当にありがとうなのじゃ!」

オ「このシリーズ記事『この社会主義グルメがすごい! 食べて応援! 2020春の陣編』は、その名の通り、同人誌と商業で展開している内田弘樹原作・河内和泉著の『この社会主義グルメがすごい!』シリーズのWEB版というべきものです。私たちはこの作品の主役を仰せつかっております」

■サークル「プロイェクト・オスト」Boothショップ(同人版通販中)


ト「わしらの目的は社会主義グルメの流布による社会主義の復活! ……なのじゃが、今回のテーマとしてはそれだけでなく、『作者(内田)が推す日本の社会主義グルメの喧伝』が加わっておる! 何故喧伝が必要かは……今の日本の同志たちには説明不要じゃな?」

オ「正直、かなり迷いましたよね、これはじめるの」

ト「『社会主義グルメがすごい!』の名でわしらが表に出てしまうと、どうしてもコンテンツの宣伝を兼ねてしまうからの。それは資本主義そのものじゃ。でも、わしらが食っちゃべった方が、圧倒的に面白いだろうし……」

オ「アラフォーおっさん(=作者)が出てくるよりは『ばえ』ます」

ト「ということで、許せ同志たち! このコンテンツは終局までわしらが相手じゃ! あと、この記事に興味をもったら『この社会主義グルメがすごい!』の同人版・商業版にも興味を持ってくれると嬉しいぞ!」

オ「私、いい標語を思いつきました! 『やらない偽善よりやる偽善』……は少々古いので、これからは、『やらない社会主義よりやる資本主義!』 どうです!?」

ト「もう社会主義の敗北感だだ漏れじゃのー」(ホロリ泣いてる)



オ「さて、さっそく本題じゃ! 今回ご紹介するのは、愛知県が誇るご当地グルメで、しかもかつての社会主義グルメといってもまぁ間違いではない、名古屋伏見の『ベトコンラーメン新京』伏見店のベトコンラーメン、およびそれを含むテイクアウトの品々じゃ!」

画像3

オ「おおっ! いきなり美味しそうですね!」

ト「まずはお店についての説明じゃ。『新京』伏見店は、愛知県を中心に各地に店舗がある中華料理屋『新京』のひとつじゃ!」

画像4

ト「各店舗はチェーン店というわけでなく、のれん分けということで分散しておる。その最初のルーツになったのは、一宮にある『ベトコンラーメン新京 本店』だそうじゃ。1969年開店で、昨年に記念すべき50周年を迎えたばかりだそうじゃ!」

オ「なるほど。チェーン店でなくのれん分けで広まっていったというのは面白いですね」

ト「現在、各『新京』の看板メニューとなっている『ベトコンラーメン』も、この一宮店で生まれたそうじゃ。特徴は、鳥ガラ&豚骨スープのラーメンに、もやしとニンニク、ニラや豚肉ががっつり入っていること! 唐辛子も入っているようでアツアツピリカラでウマウマじゃ!」

オ「すごいスタミナがつきそうですね……!」

ト「お主今いいこと言った! まさにその通り! 『ベトコンラーメン』は、現在『ベストコンディションラーメン』の略じゃ! にんにくなどの野菜たっぷりのラーメンで、皆に健康になってもらおうというグルメじゃ!」

画像15

(↑)店内の黒板に書かれていたベトコンラーメンの紹介。「国士無双」はベトコンラーメンより具材を増やし、辛さを控えめにしたライバル的存在。


オ「なるほど! ……って、それホントですか? なんか逆説的な話ですが、この流れで『ベトコン』が『ベストコンディション』の略だなんて、違和感ありません? 私たちが言及している時点で、アレしか思い浮かびませんよねアレしか」

ト「うむ……何を隠そうこの『ベトコンラーメン』、かつては『ベストコンディションラーメン』ではなく、ベトナム戦争で活躍した共産ゲリラ『ベトコン』の名を冠したラーメンなのじゃ。一応、すでに他のインタビュ記事ーで本店の店長自身がそう証言しておる」

オ「なるほど……。『ベトコンラーメン』の登場当初はベトナム戦争がリアルタイムで宣伝されていて、勇敢な『ベトコン』のイメージのラーメンで売り出しても問題はなかったけど、それが時代の流れで意味合いが変わっていったので、名前を変えずに由来を変えたと。ここまで流れを明快してくれると、すっきりして好感が持てますね!」

ト「というわけでこの『ベトコンラーメン』はかつての社会主義に関連した名を冠したグルメとして、今でも多くファンに愛されておる! 由来が変わったとはいえ、『ベトコン』の名が冠されたラーメンを食べられることを、わしは嬉しく思う!」


ト「そして今、『新京』伏見店は、時局の推移にあわせ、テイクアウトメニューを大々的に展開しておる!」

画像5

オ「チャーハン、ゲソカラ、トリカラ……お持ち帰り中華の王道ですね! そしてメインを飾る、ベトコンヘッドことベトコンラーメンの具!」

ト「うむ! 作者は一応、全部持ち帰って食べてみた! ベトコンヘッド以外の三品はこんな感じじゃ」

画像6

(↑)トリカラ。拳以上のでかさのが2~3個入っている。

画像7

(↑)ゲソカラ。こちらもでかい。

画像8

(↑)チャーハン。子供用に形を整えているが、実際はこの倍くらいの量があって他のおかずとあわせると大人二食分くらはいける。


オ「全般的にでかい、量がおおい! まさしく町中華の王道!」

ト「うむ! そして美味い! 特にゲソカラはプリプリで噛めば噛むほど旨味がじゅわっと! 伏見店でも人気の品のようじゃが、これは確かに絶品中の絶品! ベトコンラーメンに準じる看板メニューになるのも納得じゃ!」

オ「テイクアウトとはいえ侮るなかれですね! そして、ベトコンヘッド、なるものの正体は?」

画像9

(↑)ベトコンヘッド。まさにベトコンラーメンの具材だけが入っている


ト「説明不要! という感じじゃな! 写真写りが悪いのはすまんじゃ!」

オ「見るからに旨味たっぷりの見た目で涎が湧き出る……これをご飯のおかずにしてもいいですね! ただ、最初に写真で見たようなベトコンラーメンを完成させるには、麺とスープが必要では? こちらで鳥ガラ&豚骨スープを自作しないといけないのですか?」

ト「いや、店長に話を伺ったところによると、普通のインスタントの醤油ラーメンを作って、その上にベトコンヘッドをだばーで大丈夫だそうじゃ。ヘッドにもそれなりの量のスープが入っているからの!」

画像11

画像10

(↑)ベトコンヘッドだばー前のインスタント醤油ラーメン。今回はちょっとゴージャスに生麺のものをスーパーで買ってみました。同じ東海地方ということで、飛騨高山ラーメンをチョイス。


ト「そして完成するのが、おうちで楽しむ『新京』のベトコンラーメンというわけじゃ!」

画像12

オ「ぎらつく油とごろごろと転がるニンニク、琥珀色に輝くスープ、たっぷりのもやしとニラ、豚肉……うっとりしますね」

ト「うむ! 少なくとも今回の組み合わせについては大正解じゃった! お店で食べるのと同じくらいに美味しい! おうちで楽しむから、口の中のにんにくの匂いもノープロブレムじゃ! 机の上が汚れるのも気にせず、豪快に麺を啜り、スープを飲み、ニンニクをボリボリと貪るべしなのじゃ!」

オ「しかし、ここまで解説を繰り広げてなんですが、『新京』伏見店は5月半ばのツイートで経営がピンチであること、これを乗り越えるには支援が必要であることを訴え、それが多くの注目を集めています。今さらこれを取り上げれるのは、いかな『社会主義グルメ』の喧伝をかねてとはいえ、私たちとしてもタイミングを逸していると言わざるを得ないのでは?」

(↑)そのツイート。2020年6月1日現在、2000近いRTがなされている。


ト「うむ。実は作者もそう思って店長にそれを口にしてみたのじゃが、店長からは『支援が一過性のものではなく、継続的なものであれば、よりありがたい』という意味のお言葉を頂いておる」

オ「一過性ではない、継続的な支援……」

ト「確かにそのとおりじゃと思った。考えてもみよ。このたびの戦、いつまで続く? いつになったら『これまでどおりの日常』が戻る? 何がどうなれば、日本人の全員が気兼ねなく外食を楽しめる状況に復帰する?」

オ「……なるほど。戦いは長期戦になることが予想されるからこそ、こうした『上重ねの宣伝』が大事になるのですね」

ト「うむ。今やベトコンラーメンは愛知県のローカルフードの枠を超え、日本中に広まっておると聞く! 『新京』が移動県内にある方はそちらへ、なければ別のベトコンラーメンを供する店に行き、かつての社会主義グルメことベトコンラーメンを楽しんで、ベストコンディションとなってほしい!」


オ「公式のtwitterアカウントも、(↑)のような情報発信を積極的に行っているので、皆様是非是非見に行ってくださいね」


画像13

(↑)伏見店に飾ってあった、「ラーメン大好き小泉さん」と「新京」の50周年コラボポスター。作者も「小泉さん」は大好きです!



画像14


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?