![虎の子帯](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20844729/rectangle_large_type_2_80b98af9f26cd853b2746ae5f8be425a.png?width=1200)
【お知らせ】虎の子ミステリ・フェア
全国の各書店で3月中旬~実施される虎の子ミステリ・フェアのお知らせです。
昨年に続き今年が2回目の開催となります。
「もっと注目されるべき作品だ!」と自信を持ってお送りできる作品をフィールドセールス×編集部×PRで相談、即決しました。(でも本気です‼‼)
この機会に編集担当よりフェア展開される作品の推薦コメントをもらいました!みなさまにご紹介させてください!
①『これほど昏い場所に』
ディーン・クーンツ[著] 松本 剛史[訳]
寅年の編集Oイチオシは、キングと並ぶモダンホラーの帝王として名を馳せた御大ディーン・クーンツの最新シリーズ。
全米で相次ぐ不可解な自殺を皮切りに人工知能を用いた恐るべき陰謀が明らかになってゆく、というノンストップスリラーです。
夫の自死に疑問を持ち単身真相に迫るFBI捜査官ジェーンの容赦なさは、まさに美貌のランボー。惚れ惚れすること請け合いです。
70代の今も最新テクノロジーを取り入れて極上エンタメに仕上げるクーンツ。米国の出版社に聞いた話だと若者とも積極的に話し、精力的に筆を走らせているそう。ベストセラー作家によるテッパン本。ぜひご一読を!
②『悪の猿』
J・D・バーカー[著] 富永 和子[訳]
「見ざる、言わざる、聞かざる」になぞらえ殺人を繰り返してきた連続殺人鬼が、日記を遺して謎の自殺――
という始まりで、原書の存在を知ったときからぐぐっと心掴まれた1冊。不気味すぎる日記、主人公刑事ポーターらシカゴ市警特捜班の最高なONE TEAMぶり、先の見えない展開……と盛りだくさんで一気読み必至。ありがたくも続編をの声も多数いただき、今月第2弾『嗤う猿』が発売。ぜひあわせてチェックしてみてください!
③『血のペナルティ』
カリンス・ローター[著] 鈴木 美朋[訳]
怒濤の勢いで刊行中のカリン・スローター。どこから読んでも面白い、ですが、どこから読むべきか迷う方も。じっくり堪能派には『ハンティング』から、「とにかく1冊!」という方には、『血のペナルティ』を推しています。主人公は敏腕ながら秘密を抱えた特別捜査官ウィル・トレント。今回はその相棒の母親(元刑事)が拉致されたところから事件が始まります。過去と現在が交錯する事件、絡み合う人間模様。とにかく1作、ここからスローター沼へ!
④『怪奇日和』
ジョー・ヒル[著]
白石 朗/玉木 亨/安野 玲/高山真由美 [訳](収録作品順)
虎の子ミステリーフェアの末席は編集担当ごり押しの中篇集『怪奇日和』。「ミステリーではないのでは?」という囁きに負けずに押し込みました。著者は新世代モダンホラーの旗手ジョー・ヒル。今企画でのイチオシはショッピングモールで起きた銃撃事件を題材にした「こめられた銃弾」(玉木亨 訳)です。宮部みゆきさんに「傑作だが、銃床でぶん殴られたみたいな読後感にはご注意ください」(読売新聞、2019/12/15)と評された1作。ミステリー好きの心に刺さります!
いかがでしたか?
気になる作品に出会えたらとても嬉しく思います♪
ちなみにこの↓虎の絵は今年から。社員の手描きです。想像をはるかに超えるレベルの絵だったので、展開作品といい感じのギャップが生まれました。
虎の子ミステリ・フェア、書店で見つけたらぜひ足を止めて本をめくってみてください。
2020.03.13 RK