茶島雄介さんのスローインがよかった
茶島雄介さんのスローインがよかった、って話で2022年をしめくくりたいとおもう。
「スローインとかニッチなところとりあげる自分に酔っちゃいねえか?」なんて野暮なことはきかないでいただきたい。そんなもんきくまでもない話だから。酔ってますし。そもそも酔っぱらってなきゃそもそもこんなポエムじみたnoteなんて書きつづけてませんて。
でもほんとに今シーズンの茶島さんのスローインはよかった。まえからよかったけど、なんでだろう、ことしはやたらそれが目にとまった。
サッカーって観てるとけっこうザツなスローインってある。ボサッとしてなげるタイミングうしなってモタモタするやつ、くるしまぎれになげてあっさり相手ボールになっちゃうやつ。そんそえいでこれまでせっかくつづいていたゲームがプツンと途切れちゃうんですよね。これがまあまあぼくにはストレス。
でも茶島さんのスローインはそんなことない。ゲームのながれ(?)を途切れさせない。ボールがタッチラインをわっても、茶島さんの手にかかればスムーズにまたボールがピッチもどってくる。
じゃあなんでスムーズなんだろう。それはちゃんとまわりの状況をつかんだうえでなげてるから。ピッチ上にいる選手の配置とそのうごきだし、からだの向き、あいてるスペースなどなど。茶島さんは、そういうのをパッと見てぜんぶわかってるっぽいのだ。味方がうごきだせばあたりまえにそこにつけるし、出すところがなくても比較的マシなところをみつけて、躊躇なくほうる。それってぜんぶ状況をつかんでなくちゃできないこと。
おそらく日ごろからトレーニングでやっているんでしょう。スローインスタートのとりかごとか。チームとしてスローインがそもそもいいからまちがいない。このnoteの主旨は「茶島さんのスローインがいい」だけど、なげるひとがよくても、うけるひとがよくなきゃいいスローインは成立しない。だれもボサッとしてるひとはいなかったから。
茶島さんのスローインに話をもどそう。シンプルに精度がいいってのもポイント。味方のいるほうにただほうりなげるんじゃなく、うける側がちゃんとあつかえるようなボールをお届けする。かつてサインボールを大遠投したことで一部界隈で有名な茶島さんだから、もしかするとなげることにかんしては、カミサマからなんかしらの贈り物をもらっているのかもしれない。
スローインって異色だ。タッチラインからはみでたボールをひろいあげ(もしくはボールボーイからひきとって)、ライン際にたち、周囲ではさみこんだボールを頭の上・後方にもちあげ、テキセツなタイミングでボールをなげる。足でプレーするサッカーという競技からすると、すこし仲間ハズレ感がつよい。でもそんな仲間ハズレなプレーもけってしておろそかにしないのが、ウチのイチオシ、背番号25茶島雄介。そういうところがいいのよ。
来年、志知さんや大弥さん、ライバルもふえて状況はまたもタフになっておりますが、茶島さんがていねいにスローインするすがたをひとつでもおおく観られれば、とひそかにねがっております。というわけでみなさんよいお年を。