さすがに感謝以外ない
長沼洋一さんにはほんとにもう、たっくさんたのしませてもらった。これでもかってくらい期待させてもらったし、彼をつうじて、いろんな景色を夢見させてもらった。
長沼さんは、シンプルにボールのあつかいがうまい。パスも丁寧。足腰もつよい。で、まわりも見とおせる。ゲームのスピード感とか、なれないポジションとか、習慣的なものさえクリアしていれば、必要なプレーをチームに提供できる。だからいろんなことがやれるはず、つい期待してしまう。
たとえば去年なんかはFW長沼洋一に期待した。去年のルヴァンカップ・清水エスパルス戦のヘディングゴールがあんまりにもカッコよかったものだから、すこし下がり目の位置から、相手のイヤなところにスッとはいりこんでゴールを量産する、そんな景色を夢見させてもらった。
あるときは3バックの一角としても期待した。今年のキャンプ、3バックの左で有馬コーチに「洋一ぃ!」としごかれるのをYouTubeで見て、去年の屈辱をすすいでおつりが出るくらい相手の攻撃をはねかえしまくって、ボールうばったらそのまま前進する彼をたのしみにした。ちなみに去年おぼつかなかったDFっぷりは、ことしになってだいぶスマートになった印象。有馬コーチの喝のおかげか。
もちろんサイドアタッカーとしても期待した。このみでいうなら、できればペナルティエリア幅の内側にいてほしいのだけど、それでもやっぱり大外から前むいてサイドをかけあがったり、インサイドに切りこんでいくすがたもたくさん観られたらいいな、ともおもった。だから、このまえの湘南ベルマーレ戦に見せてれくた前をむこうとする意志、切りこんでいってのミドルにはシビれた。たまらんかった。
ほんとにたくさん期待させてもらったのだ。サービス終了したブログサービスのほうにも彼についてだいぶ書きつけたから、ずいぶん長沼さんでたのしんだことになる。だから、いまさら「なんで鳥栖に行っちゃうんだよ」とスネたり、ことさらさびしがったりするのもなにかちがう。そのまえにいうべきことがあるだろうと。そしてそれはもう感謝以外ない。
ありがとう長沼洋一さん。あなたを期待してまつ時間はほんとにたのしかった。日々はいあがろうと必死にもがいているだろうあなたのことをイメージするのは、なかなか魅力的でした。
サガン鳥栖にいったら、とにかくケガにだけは気をつけて、それでミドルでもドリブルでもなんでもつかって活躍してください。活躍して活躍して、ヒロシとスキッベさんの鼻をあかしてやって、でもし気がむいたらでいいので、引退まえに一度広島にもどってきてくれることを期待します。