用心しなくては(2021/01/06)
これから茶島雄介を応援するひとも、ずっと茶島雄介を応援してきたひとも2021年、用心しなくてはいけない。なにせ今期は、おかえりなさい長沼洋一で、延長したのねハイネルサントスナシメントである。今年もサンフレッチェは、ぼくに茶島雄介を安心して観させる気はないらしい。
事態は想定していた以上に差しせまっていた。ぼくのメンミツなる計画によると、東くんはいまごろもうすでにオランダあたりに行ってる予定だったし、ハイネルはホームシックで帰国していた。まさかウィングバック候補が、浅野雄也も含めて8人にもなるなんて! サッカーの神様め。あいかわらずの素っ気なさっぷりには閉口させられる。
とはいえ、結果さえ出してしまえばこちらのもの。前回の記事で書いたように、今年の茶島雄介は"ゴリゴリ"である。これもぼくのメンミツなる計画によるのだけど、学芸大時代をホウフツとさせるエゴイスティックな背番号25を、ぼくたちは目撃できる予定で、かるく見積もっても、ゴールにしろアシストにしろ10得点にはからむ。
いまからたのしみだ。はたしてどんなゴールなのか、どんなアシストなのか。右サイドのペナ角、ボールを左足にかまえてからのインスイングのシュートなのか。それとも永井のバックドアカットにクロスを合わせるのか。雄也とモリシからコーナーキックを強奪して井林の頭をねらうなんてのもタイヘンよろしい!
――いやいや違う、そうじゃないぞ。ぼくは冒頭になんと書いたか。"用心しなくてはいけない"。これでは用心するどころかすっかり浮かれてしまってるじゃないか。ライバルがふえたぐらいですぐわめきちらすような悲観論者のクセに、油断するとすぐ楽観にはしる。そんな己のアンビバレントな性質についふりまわされてしまった。
用心だ。とにかく用心。茶島雄介が立っていないピッチを想像しろ。充分にありうるだろう。いまのサンフレッチェならやりかねない。ベンチから締め出されることだって考えられる。ああなんてことだ、そんなこと到底ゆるされるはずもない。もし仮にそうなるのであれば、しかるべき罰がしかるべきニンゲンのもとに下るであろう!
とはいえ、せっかくサンフレッチェに関わってくれてるひとに、いらぬ罰が下る未来なんて、ぼくは望んでなんかいない。ぼくはただ茶島雄介が試合に出つづけるのを、今年の襟付きのアウェーユニフォームを着て、見まもりたいだけである。
だから城福監督以下コーチングスタッフ諸氏には用心が必要だ。まちがってもメンバー表のどこにも茶島雄介の名前がないなんておっちょこちょいだけは避けていただきたい。
2021年、用心しなくてはいけない年になる。