佐々木翔さんの髪色、よくないですか
佐々木翔さんの髪の色がいい。銀色、でもほかの色もまじっているような、あのフクザツな色がいい。いつからそうなのかはわからないし、ぜんぜんくわしくもないからあの色がなんて色なのかも知らない。だがいいものはいい。できればそのままかえないでほしい。
もともとお顔はきれいだったし、雰囲気ふくめてカッコよかったけれど、いまの髪の色になったことで、StrayKidsみたいな韓国方面でちょいちょい見かける、あのどこか浮世ばなれしたビジュアルに、サッカー選手にしてついに到達してしまった。
もはやおばけとしかいいようがない。
しかも汗びっしょりでプレーしていても、そのファンタジックなビジュアルはくずれない。たとえば、ペナルティエリアでいったんバックステップしてからクロスにとびこんできた名古屋グランパス・仙頭選手をつぶすときも、ビルドアップでボールうけようとした永木選手をものすごい勢いでおっかけてつぶすときも、かわらず幻想的できれいなままである。
川崎フロンターレ戦の試合後、ゴール裏にアイサツにきて、手をあわせて「ごめんね」をしているときもそれはかわらなかった(フロンターレ戦のINSIDEの6分40秒にヨコからですが、おさまってます)。佐々木翔さんの髪は、スタジアムの照明の光をうけとめて、やわらかくきらきらしていた。あんなインテンシティのたかいビジュアルで「ごめんね」されたら、結婚生活12年目のおじさんでも、一瞬とはいえ恋しちゃいそうになる。
でもしょうがない。きれいなものに男女もクソもないのだから。はじめにも書いたけど、いいものはいい。
幻想的、といってもべつに本人もフワフワしているわけではない。むしろ佐々木翔さんにはバチンッと相手のボールをはねかえすつよさがある。どんな体勢でもヘディングでとおくにとばす姿はもはやおなじみ。さらにボールをもったときにパスやドリブルでいろんなことをやる技術まである。夢見心地でうわついているようなことは一切ない。Jリーグ屈指のディフェンダーだ。ただビジュアルがすこし、いやだいぶ浮世ばなれしているというだけなのだ。
そんなキャプテンは、名古屋グランパス戦でJ1通算250試合出場を達成。あらためておめでとうございます。ほんとに広島にいてくれてありがとうって心底おもう。そして今後もながいおつきあいになるので、なにとぞよろしく。あ、髪色はしばらくはそのままにしてくださいね。あきちゃうかもしれませんが、そこはステイで。
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