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正直あせってます(vs徳島ヴォルティス)

 ルヴァンカップ・徳島ヴォルティス戦を観なおした。いちど観なおす必要があったのだ。お目あては前半の11分09秒のシーン。それは、ペナ前、右サイドちょい内側、フリーになったチャジがモリシからのパスをコントロールしてペナに侵入、クロスをひっかけた場面だ。

 ぼくはてっきりDFとGKのすきまにワンタッチでグラウンダーのクロスだな、とおもった。すっかりチャジになりきった気分でそう確信していた。そうしたら当のチャジはというと、ボールをコントロール、すこしもちこんでクロスをあげた。

「ええっ、なんでぇ?」おもわずまぬけな声がでた。こっちはもうかんぜんにチャジ気分だったから、なんだかまるでドンッとつきとばされて拒まれたような。すこし腹もたったし、さびしかった。

 だから、観なおさないといけなかった。チャジがなにをおもってプレーしたのか、ぼくがなにを見おとしているのか、しっておかなくてはいけないぞぼくは、と。それであらためて観なおしたのだけれど、これがまたお手あげ、何度再生してもよくわからない。観るたびに感想がかわってしまう。

「ニアのDFにひっかかりそうだったから?」「えー、ひっかからなくないこれ?」「いやぁわからないな……」「ファーのサントスがまにあわないとおもったからとか?」「まにあわなくてもとりあえず蹴っといて「ファーつめろよ!」ってクレームつけるのでいいじゃん。今後をかんがえれば」「そうかなぁ……」「コントロールしなくちゃいけなかったんだきっと。イレギュラーバウンドがあったとか、すこし体勢がヨレてたとか」「あの~、何回観なおしてもそうは見えないです……」

 こんなふうに、まあごちゃごちゃと。結論なんてでるわけもなく。けっきょく腹だたしさとさびしさをかかえたまま今週をむかえるハメになった。

 これでゴールにでもからんでくれていれば、まだすくわれもした。でもこの目にやきついてのこっているのは、あの前半40分の決定機。左でカーブかけようとしてカスあたり。「なんでさ!」チャジといっしょにぼくも床にたおれこんだ。まあボールがくるときになんとなくいやな予感はした。芝生にたおれこむんでくやしがるチャジもわるくはなかった。でも、である。

 こまるのだ。だせるときに結果だしてもわらないと。ぼくは正直いま、あせっている。ただでさえチームの序列もそんなたかくない状況で、しかも相手チームを圧倒しているなか、だれがみても「いいね!」をあげたくなるようなプレーができなかった。これは堪える。そりゃあ1プレーを再生しなおしまくって、どうこうつっかかりたくもなるってもの。

 チャジ自身もかなりあせっているとおもう。交代まえにクロスをしくじって、つよめにガッカリしていたからたぶんほんとにあせっている。

 とはいえ、冷静に見かえせばやれていることもたくさんある。しっかり幅とってうまいことボールもうけていた。相手ボールのとき前3人といっしょにプレスもかけた。ビルドアップのミスもすくない。やれてはいる。だからあせることなんてないのだ、チャジもぼくも。

 つぎのリーグ戦とルヴァンカップが前半戦の正念場である。つぎこそはあせらず、詰めのところをバシっときめようじゃないか。ぼくも心をととのえて、のぞまねば。

 それにスキッベさんはいいプレーをすれば、ちゃんと見つけてあの手この手でプレーも選手自身のこともほめてノセてくれる監督さんだ。夏をむかえるまえにイッパツかまして、なんとか序列をあげておきたい……!


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