最高齢は余計やぞ
結局はチャジのことである。畢竟茶島雄介。試合中ももう自分のことチャジだとおもってるから、ほんとに。そうやって観てる。ルヴァンカップ・徳島ヴォルティス戦も、そうやって観た。
去年、スカパーさんのおかげで、テキスト速報でたのしむサンフレッチェの良さをひさしぶりにあじわえたものの、やっぱり安心して映像で観られるんであればそりゃそっちのほうがよかんべということで、アマゾンプライムのサッカーチャンネルを契約、妻からもらったFireHDでルヴァンカップ初戦を観たわけだけど、チャジがいるからか、開幕戦とは姿勢からしてちがった。というかそもそも物理的な体勢がちがった。
開幕戦のときはこちらの記事でも書いたけれど、こたつに足をつっこんでテレビでDAZNながして観戦、スマホ片手にして。でもルヴァンカップはFireHDを棚にかまえて、立って観た。立って作業すると集中できると、いつぞやに大炎上かました某メンタリストがいってたのをおもいだした。ならば立つかと。
チャジは肘を90度にまげ、脇をほんのすこしあけ、重心がまっすぐにおちたよどみない姿勢でドリブルする。ぼくもチャジなんだから、いくら暖房のきいた部屋でなんの苦労もなくただ観るだけとはいえ、せめて姿勢くらいはどうにかせねばと立つことにした。集中できた気もするしできなかった気もする。メンタリストもそこまでアテにはならない。
チャジのいちばんの見せ場は、大外からインサイドにカットイン、満田マコから東くんってながれからのクロスにつっこんで、バーにあてて、足つっちゃったっていう一連のシーン。去年のヴィッセル戦、足つったのにだれにも見向きもされずそのまま交代したけれど、この日はトレーナーがきてくれたので、ホッとした。
ただもうここまでくるとべつに派手なシーンがなくてもよかったなと。ボールとは逆サイド、すこし内側によったあたりで、なめらかなステップで立ち位置やアングルを調整したり、相手ボールのときサイドバックっぽくポジショニングするのだけでもよかった。ほんの些細な茶島雄介でぼくはかまわなかったのだ。チャジがごふさたすぎて、はらぺこだったのかもしれない。
実況のアナウンサーさんの「アカデミー出身のなかでも最高齢なのがウィングの茶島です」と小ネタをはさまれて「そういう野暮をいうんじゃないよおばか」とツッコみながらも、みちたりた90分だった。やっぱりチャジなのである。
ここでチャジを補給できたせいか、先日のコンサドーレ札幌戦は、おだやかな気持ちでのぞめた。定期的な茶島雄介の供給は必須なのである。ひきつづきおねがいしますよ迫井さん、って3月にはスキッベ&ウマル来日か……! スキッベさんたのむぞ!!