来年も長沼洋一
ぼくにとって、ことし最大のニュースはFW長沼洋一だった。
まず単純に"FW長沼洋一"って字面がたのしかった。ウィングバックじゃなくてFWかよ、って違和感がこしょばゆくてたまらんかった。しかもルヴァンカップできれいなヘディングでゴールまできめて。あのゴールはいまもぼくの心をつかまえて、はなさない。あれからぼくは長沼洋一はサイドプレイヤーじゃない、まんなかの選手だ! と勝手におもいこんでいる。
そんな長沼洋一が契約延長した。
おかげさまで来年も、なんとか長沼洋一をおがめる。ならば、ことしこそ、前線、中央よりでプレーする長沼洋一を期待したい。
タッチラインふみながらプレーする長沼洋一より、まんなかとか、サイドでもちょい中央よりで、いろんなひととかかわってる長沼洋一のほうがステキだとおもうのだ。サイドにはりつかせると、ひとりぼっちになりそう。ひととからんでナンボな選手にぼくには見える。
今年のホーム、浦和レッズ戦はある意味理想。1.5列目だった長沼は、たくさんうごいて、パスをひきとってはさばいて、ちょっとボールはこんだりした。ああいう長沼をもっと観たい。
そのためには来年、セハット・ウマルコーチになんとかしてもらわなくてはならない。具体的にはよくわからないけれど、たとえば「ボールもってないときにどうするのか」みたいなのの、あっちの最先端をたたきこんでもらって、パスをもらったときには、目のまえの相手から先手をとれる長沼洋一にしてもらう予定である。
セハットさんは(トルコ語の記事をしんじるのであれば)大学で機械工学をお勉強してたアカデミックなおひとで、ヨーロッパの若手指導者の勉強会にガンガンに顔をだしては知識をむさぼりまくていたとのこと。期待したくなる経歴。長沼洋一のこと、たのみますよ。
来年かえってくる後輩のひとりが、目標にしてる選手に長沼をあげている。彼のパスにあわせてゴールするすがたを見てみたいので、長沼洋一にはここいらでもうひとふんばりしていただきたい。
とりあえずこの年末は、エスパルス戦のヘディングでも見かえしながら、来年の長沼洋一の反撃をまつことにします。
それにしてもこのゴールはいい。何度見てもたまらん。