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「デザインとリサーチで価値が実り続けるチームの作り方」イベントの裏側🎪
こんにちは!スマートバンクのUXリサーチャー、Harokaです。
11月11日に『UXリサーチの活かし方 ユーザーの声を意思決定につなげるためにできること』を出版しました🥳
出版当日に開催された、『デザインとリサーチで価値が実り続けるチームの作り方』の登壇者は、『UXリサーチの活かし方』に関連する方ばかり。
出版に際して何かできたらいいなと考えていましたが、みなさまの温かいご配慮とご協力により、良いご縁を得てこのイベントを開催できました🙏
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書籍に関連する方とは一体…?
一緒に登壇したputchom さんとロイホのモーニングをきっかけに「本を書こう!」と準備を進め、モデレーターの小田さんは、「本にすべき!」と編集者さんにつないでくださった立役者です。
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本イベントの全体コーディネートをしてくださったマネーフォワードの酒井さんは、拙書でCDOのセルジオさんが掲載されていることをきっかけに、会場提供を買って出てくださいました(感謝🙏)
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というわけで、このnoteでは、イベント当日の様子を写真で振り返りつつ、書籍でご紹介しているお三方について、Harokaが取材して感じたパンチラインや裏話をご紹介します!
マネーフォワード 伊藤セルジオ大輔さん
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今回のイベントにも顔を出してくださったセルジオさん。
ご取材は4月、まさにイベントで使わせていただいた場所で、新入社員のみなさまの研修が行われていました。(お見かけすると挨拶を返してくださり、なんとも素敵な方々が多かった🌸)
弊社CXOのtakejuneより「ユーザーと事業を結びつけて経営しているデザイナーといえばセルジオさん」と聞いていたので、経営とデザイン、ユーザー理解をどう結びつけているのか?をぜひ聞きたいと思っていました。
「リサーチについて、時間軸のギャップがあると認識した上でステークホルダーとコミュニケーションをとる」とか「どんな立場の人であれ困っていることがある、職種が違うほど解決してあげられる可能性がある」といった言葉も印象的なのですが、私が最も心に残ったのはこちら。
基本は、「『できない』と言わない」。
体育会系っぽいですが、それに尽きるなと思います。
チャンスというのは、本人がやったことがなかったり、誰もやっていなかったりすることに眠っているものだと思うんです。
相手からしても、今回断られたら、次から頼まなくなってしまいますよね。だから「できない」とは言わない。
ご取材の中でも、「できる、って言っちゃうんですよね。できるかどうかわからないけど、でも、できる方向性で考える」というふうに表現してくださっていました。
だってそれは、信頼に直結するから。
期待をかけてくれたことに全力で、誠実に応えに行く。お話する中で、柔和で話しやすいお人柄の中に、やり抜く胆力のようなものを感じました。
「できないと言わない」、その積み重ねが今のセルジオさんを形作ってきたのでしょう。取材後、自分も頑張っていくぞ!と大いに勇気づけられました。
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ユーザーベース 鳥居大さん
👩「リサーチ活動を組織に広げたり、経営の意思決定をサポートする動きをされている方っていらっしゃいますかねえ」
そんな話を、友人のつづくさんにしていると、こんなお返事が。
👩🏻「うちのボスの鳥居さんはまさにそうです!本当に尊敬していて、経営陣との話もすごく進めてくださって…めっちゃ学ばせていただいてます。」
👩「つづくさん、良いボスに恵まれて素晴らしいですねえ…🤝」
書籍内、Researcher's Challengeの初取材は、鳥居さんでした。
鳥居さんといえば、Spectrum Tokyo Festival 2023で『顕在化されていない期待、デザインの灯台 』という超シビれる発表をされています⚓️🚢
中身はもちろん、私もこんなカッコいいタイトルを思いつきたい。
重要だが緊急ではないこと、つまりそれは顕在化されていない期待です。
NewsPicks は今年で10年になるサービス。これまでの礎の上に絶妙なバランスで成り立っていたプロダクト・サービスですが、ここからの10年を考えるとデザイン視点でも大きなリバランスが必要。そう考えていた私は、2021年入社後にプロダクトデザイン組織が担える範囲・潜在的な可能性を徐々に広げてきました。
プロダクトデザイン組織を見ながらプロダクトマネージャーを兼任し、サービスにより近いところを担いながら、どうリバランスするのかを考える。結果、プロダクトマネージャーの帽子を脱ぎ、デザインの領域から「灯台を作る」ことに向き合うことを決めました。
私が向き合う「デザインの灯台」とは何か、なぜそれをやるのか、そしてどう進めてきたのかをお話しします。
このスライド紹介にもありますが、「プロダクトマネージャーの帽子を脱ぎ、デザインの領域から「灯台を作る」ことに向き合うことを決めた」、そうならしめた当時のことについても知りたい。
また、視野を広げながら、どうやって組織を動かしてきたのかもまなばせていただきたい、そんな気持ちで取材させていただきました。
お話をお聞きする中で、ニューヨークに役員の方と出張した時のエピソードを聞けたのが印象的でした。
若い頃、当時の役員に「鳥居ちゃんは目の前の道を右に行くか左に行くかで一生懸命になりすぎてる」と言われたことがありまして。「別に、どういう道を行こうが何とでもなる。交差点の右に行くか左に行くか検証するんじゃなくて、ゴールがどこにあるのかの感覚が大事なんだよ」と。
こうやって、目上の方に嗜めてもらう経験って、私はとてもありがたいと思うんです。愛を持って注意してもらえる経験はありがたく、その言葉が、ずっと社会人人生を支えてくれることだってある。
デザイン(リサーチ)を主語にしないで話せる状態、一つ視点を獲得するきっかけになっていたのかもしれません。
鳥居さんの原点は、そこだったのか!とお聞きできて、嬉しくなりました。(その後のご活躍ややり切りは言わずもがな)
ちなみに、音楽活動をされている鳥居さん。イベントの前日に奈良のネバラン(奈良県でライブの箱といったらココ!というところ)でのライブを終えて来られてるのタフネスすぎんか……?😳
本当にお引き受けいただきありがとうございました🙇♀️
LOSTAGE は日本の宝。奈良ネバーランドありがとうございました!せんとくんグッズが買えなかったのでまた来ます pic.twitter.com/y5D7t5hF5v
— Dai Torii (@daitorii) November 10, 2024
Algomatic 國光俊樹さん
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これまで、Xのポストを拝見し、一方的に存じ上げていた國光さん。投稿の端々から、きっとこの方はたくさんのご経験をされ、良いバランス感覚で物事を整理したり、決めてこられた方なのでは…と思っていました。
デザイナーとしてこれまで「良いツール」としてのサービスやプロダクトを突き詰めてきたけれど、AI時代においてはそもそも「人間が本当に求めている価値は何か?」という問いを常に持つ必要がある。
— 國光俊樹|Algomatic (@ku_ni_29) August 7, 2024
価値(目的)と手段を明確にしないと、意図せず使わなくていいものを作ってしまうことになる。
同じ職場になることはありませんでしたが、きっと同じチームにいたら、参考にさせていただく振る舞いばかりで、時には悩み相談なんかもできるんじゃないかという謎の妄想をしておりました。
今回、書籍を執筆にあたって、真っ先に思い浮かんだのは國光さん。
お話をお聞きできないかしらと弊社同僚のgodgardenさんを通じてお尋ねしてみたところ、素晴らしいお人柄で快諾してくださいました(泣ける)。
きっと他の方も國光さんが仕事とどう向き合っているか知りたいはず!著者特権で色々聞いてみました。
ビジネスと顧客の成功を両立していくにはどうしたらいいのか?という問いが、今の自分を形作ってきました。
そういった観点が鍛えられたのは、「誰に対して価値を提供するのか」をメタ認知したからです。事業構造の中で、顧客理解がなぜ欠かせないのかをしっかりと自分自身が理解し、誰にでも伝わる言葉で対等に話せるようにすることが大切です。
ご取材の中では、「顧客の成功」というキーワードが出てきます。
でもそれはビジネスの成功や、チームの成功とも同列に扱われなければならず、「誰に対してどのような価値を提供することで事業のゴールが達成されるのか?」を考え抜かなければならない。
國光さんが、事業、ユーザーの視点を使い分けてプロダクトに向き合ってきたからこその言葉が散りばめられているように感じます。
ちなみに、ご取材の話に関連して、グロースサイクルの記事を合わせてお読みいただくとさらに理解が深まると思います!おすすめです🤝
書籍では、他にもいろんな方の事例をご紹介しています!ぜひ、楽しみにお読みいただけると嬉しいです💐
おまけ|サイン会の様子
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#チームとデザインとリサーチ
— oha (@ohagon_) November 11, 2024
はろかさんにサインもらえます📝🎉 pic.twitter.com/45OPQkU1Fi
最後に|イベントのお知らせ
お時間合いましたら、11月はなんとイベントが3つございます!
ぜひご参加お待ちしております🤝
11/19 11:00〜
年間100回以上のインタビューを実施するスマートバンクが語る!成果を出すN1分析の実践と活用
11/22 19:00〜
JMRX勉強会『UXリサーチの活かし方』出版記念セミナー
11/27 16:00〜 ユニーリサーチアカデミー
「事業インパクトにつなげるリサーチ活用方法とは」