【元人事が語る】知られざる求人票の裏側⚠️
はじめに
はろ。です。
年末も近づいてきている中で、来年に向けて転職活動や今一度今の仕事環境を見直す方も多くなってきているのではないでしょうか?
よく言われる『年間休日』『完全週休二日制』以外にも実は気にした方がよいポイントがあることを、あなたは知っていますか?
そこで、今回は【人事が語る】有料級求人票の裏側と題して、求人票から読み取れる確認ポイントをご紹介したいと思います。
私はSES営業をメインに、その他人事や総務など雑多に社内業務を3年ほど行ってきました。
ということで、SES営業やIT業界(Webデザイナーやエンジニア、プログラマー)寄りにはなりますが、派遣や他の業界にも通じる部分もあると思いますので、ぜひお役に立てれば幸いです。
補足ですが、SESとは派遣と似たようなもので、「システムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)」といって、客先でお仕事を行うサービスになります。詳しくは下記をご覧ください。
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未経験から転職した話↓↓↓
1.基本給(給与構成)と手当
まずはご存知の方も多いかと思いますが、同じぐらいご存知でないことも結構いらっしゃる給与構成に関してです。
転職活動をしていて複数から内定を頂いた場合、はたまた、求人票を見比べているときに「基本給18万+固定残業代3万=21万」と「基本給21万」があったとします。
さて、総額としてもらえる額が同じ場合、どちらの方がお得でしょうか?
正解は、基本給が高い方です。
なぜなら、総額が同じだったとしてもボーナスの対象となるのは基本的に基本給に対してであって、手当がどれだけついていてもそれはボーナスには反映されないんです。
つまり、総額が同じであってもボーナスのことなどを考慮すると、基本給が高い方がいいんですね。
これは転職初心者やまだ若い方は知らない方も多いので押さえておきましょう。転職エージェントさんや企業様に「金額は変わらないよ」と言われるので、しっかり自分の軸をもって判断してくださいね。
2.固定残業代(みなし残業代)
固定残業代(みなし残業代)は、読んで字のごとくこの時間分は残業あったとしてもなかったとしてもあげますねって手当です。
会社の説明だと「残業しなくても毎月もらえるよ!」と前向きな説明がなされるので、「それはラッキーだ!」という方も結構いらっしゃいます。
ただ、物はいいようで、逆に言えば「残業しても固定残業代分は追加の支払いはない(その時間以上の残業があればもちろん支払われます)」ということなので、残業ゼロでも残業30h(固定残業代分)でも給与は全く変わりません。
それにこちらの手当てを導入しているケースの多くが最初から残業の見込みがある可能性が高いので、「固定残業代ついて残業少」よりも「残業が多いから固定残業代がついている」と思っておいた方がよいです。
もちろん、必ずしも=ではなく、残業は少ないけど一応付けている企業様もあるのであくまで残業が多いかも?の目安程度にお考え下さい。
2.個々に合わせたカリキュラム
このワードを聞いて皆さんはどう思うでしょうか?
「ひとりひとりにあった教育をしてくれるなんてなんて素敵な会社!」なんて思ったんじゃないでしょうか?
もちろん本当にその通りであれば素晴らしい会社であることでしょう。、、、、本当なら(笑)
ですが、実際フタを開けるとその実、ただロードマップがふわふわしていることをいいように表現している可能性があります。
会社によっては、実際に入社してみたら先輩は客先常駐で出払っているので指導してくれる人がおらず、自分自身で自己学習ということで本やネットを見ながら学んで、不明点は同じ未経験同士の同期で教え合うというヘンテコな状況も実在します。
柔軟な対応といえば聞こえはいいですが、会社の状況や方針によって研修の内容が変わってしまう可能性もあります。
入社後の研修であれば契約と変わってしまうのでその可能性は低いかもしれませんが、特に入社前に研修がある場合は要注意です。
3.若いメンバーが活躍
「若手が最前線!!」「若いメンバーが大活躍☆彡」
そんな文言を目にしたことはありませんか?
年功序列が多い他社と比べると、「年齢に囚われずどんどん結果をだしてどんどん出世したい!!」という方にとってはとても心躍る環境でしょう。
ただ、注意点としては逆に言い換えれば、若手しかいないのです。
なぜ、若手しかいないのか?を考える必要があります。
例えばまだ若い会社であれば問題ないかと思いますが、もしかしたら給与が低すぎたり、多忙すぎて結婚や家庭を持つことを考えられないような労働環境なのかもしれません。
もちろん、この文言があったからといって若手以外がいないとも限らないので、詳細は面談等で確認するとよいでしょう。
4.夏季休暇
会社によっては年次有給消化して夏季休暇とする会社と、年次有給とは別に夏季休暇が付与される会社があります。
多くの場合は年次有給と別途である会社の方が多いとは思いますが、気になる場合は念のため確認しておきましょう。
5.技術職なのに未経験OK
未経験者がSESで仕事をスタートする難しさの原点は、そもそもSESが必要な人材(即戦力)を必要な時だけ確保できるメリットを持っているからです。しかも、勉強してきたではなく、実務経験が問われる(もしくは準ずるレベルの実力)のです。
そのため、SESで未経験スタートするには研修後の流れとして、下記のような方法が考えられます。(それぞれについては今後別記事にて)
①社内の受託や自社開発で先輩に教えてもらいながら実務経験を積む
②SESで先に参画している先輩の現場に一緒に入れてもらう
③これまで個人で制作した制作物の実績や資格を武器に地道に未経験OKや同等の実力を発揮できる案件に入る
④実務経験を盛って、実務経験があるものとして客先に従事
⑤IT業界の経験という意味で、家電量販店などで下積み
ただ受託や自社開発をしているわけでもなく、SES100%にも限らず未経験OKな企業の多くは③~⑤のパターンが多いです。
もし気になる会社が未経験OKで、面談などの機会がある際はどのような手順で経験を積んでいくのか、「会社の言う通りにしていればいいんだ」と思わず、しっかり確認しましょう。
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