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【コロ休み特別企画 vol.2】流れ往く愛

益山弘太郎 (詩人)

こんにちは。ハーモニーの新澤です。
特別企画の2回目に登場するのは、詩人の益山さんです。ハーモニーに来てから、詩を発表する機会が増えた益山さん。音楽家の石田多朗さんや写真家の齋藤陽道さんと共作したり、朗読会に参加したり、写真集が出たりと忙しい日々を過ごしています。

コロナウイルスによる東京での陽性患者数が1194人となった4月7日、ハーモニーはメンバーの通所を休止にし、所内での活動を見合わせることにしました。5月になったころ、わたしはその休みの間に感じたことを詩に書いてみてくれませんかと益山さんにお願いしてみました。

翌日から、3つの詩がMessengerで送られてきました。
今回は、その中から 流れ往く愛 と 小鳥が教えてくれた愛 を紹介します。

詩には 
”コロナ禍の世界を考えている時に、まず太平洋や大西洋の大海が見えました。” "それから 水辺が連想されたのです!”
と書き添えてありました。

流れ往く愛 

鳩が 落とした涙に 水辺は揺れる
その波紋が止まらぬ内に 雨は降り始める  
その時には 既に 水面も水辺も鳩も
それを見ていた私達も 今はなきもの
暖かき心よ
消えぬままに
それを 子供等に語ろう
愛を遺せるのは 私達の行為のみだから


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 小鳥が教えてくれた愛 

雀が舞う
雀が飛ぶ
宇宙は飜る
幼い頃と同じだ  
いま 世界は伝染病で大変なことになっている

風は吹き荒ぶ
大地は荒れる
小鳥よ
小鳥
お前たちには感染しないのかい
教えておくれ
私たちは 一体これからどうしたら良いのだい

チュル ル ル ル Love one another
チュル ル ル ル Love each other ! ( ・∇・)


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" 1作目は、家で寝転んでる時に、なんとかこうとか考えたんですが、2作目は外出先で歩きながら思いつきました  "

" 人類には未知のレベルの伝染病らしいですね! "

" 若い人達には マスクをしていない方々が います 年寄りの身になって考えて下さい  年寄りは年寄りで またマスクしてない方々が いますけど どういう考えなんでしょうか  "

何往復かのやりとりの後

” どうも 今日は疲れているから また 後日になさって下さいませ ”

とメッセージがやってきて、私たちは、おやすみなさいの挨拶を交わしたのでした。

また、機会をみて、翌日の夜のmessengerでのやりとりと3作目の詩を紹介します。

(写真:1枚目、櫻井文也さん。2~3枚目、齋藤陽道さん。)


(付録)益山さんは、よく踊っています。下のリンクからご覧ください。
         共演:深澤孝史さん 動画撮影はシマダカズヒロさん

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【おねがい】
ハーモニーでは、新型コロナウイルスの蔓延により、所内活動を見あわせています。また『幻聴妄想かるた』関連のイベントや講演が中止になってしまい、工賃収入の見通しを失ってしまいました。
このnoteは、メンバーたちに在宅で生活や特技や趣味などを紹介してもらい、みなさんにサポートしていただくことにより、メンバーの工賃の一部にあてさせていただくことを目的に企画しました。
すこし、気取って言うならば、
在宅でありながら(Stay home)
外にむかってはたらきかける(From home) 
試みでもあります。
お気持ちに沿うようでしたら、ぜひこのページの一番下のボタンを押して、サポートをお願いできないでしょうか。




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