子ども向けの作文ワークブック制作ストーリー
作文の教室のこれまでをまとめた子ども向けの作文ワークブックを現在鋭意、制作中。内容は、小学校の中~高学年の子たちが対象です。
これから教室を運営する中で、教材としても使っていきたく、今回、編集を高田ともみさんにご協力いただきながら、制作しているところです。
https://note.com/tomomitakada
このワークブックを読み進めることで、子どもたちが自分ひとりでも自分の気持ちの整理ができたりその気持ちを言葉にできるようになる。そのためのサポートをする、そういう本が作りたくて始めました。
作るにあたっては、自分がこれまでどんなテーマで作文レッスンをしてきて
そのひとつひとつにいったいどういう目的があったかなどを棚卸しています。
意外とやってきたことが積み重なってきていることにも気づけましたし、
同時に自分がどういう気持ちでこの作文教室をスタートさせたか。そんな原点回帰もできたりして私自身の思考整理にとても有意義だと感じています!
本を作る前にしたこと
今回一冊の本を作ろうと思い至り、実際に行動に移す前に企画書を作成しました。当たり前といやあ当たり前。今はネットで調べれば、テンプレートがいろいろと出てきます。そういうものを使って、ひとまず自分の考えを
まとめようとしたわけです。
で、この企画書作成。やってみると気づきます。何とまぁ自分の考えの浅はかなことよ、と
おぼろげ、ぼんやりとしたコンセプトめいたものはありましたがそれだけでは本にはならない。
誰に届けたいの?
何を届けようとしているの?
それをわざわざ本にする意味は何か?
それを私がやる意味は何か?
類書はあるの?
そういったことを突き付けられて、あ、私、別に本じゃなくってもいいや。
ってなりそうでした(笑)
でも同時に、やっぱり教材としてまとめたい!という希望があったから企画書の仕上がりは半分くらいでしたが、それを思い切ってともみさんに見てもらったんですよねぇ。
アイデア力ってつまり
今回、改めて、誰かの、何かの「思考」をまとめあげることが本つくりの極意だ、と感じています。
その中で求められることは仕事でも、プライベートなことでも超個人的な内容、なんとなく感覚でやってきたことなどなどを第三者にとって有意義なものに整える汎用性あるものにするそういう、普遍化する視点やチカラ。
個人の体験を何らかの意味あるものにするために、必要なのがもしかすると、アイデア力と呼ばれるもの、なんじゃないかと思いました。
あぁでもないこうでもないという私の内面をともみさん(=編集者)を通して整える過程で編集者という人たちの持つこういったアイデア力の、書き手が出してきたものに対する「反応する力」に脱帽です。
本つくりは究極、書き手一人の責任において進めることが多いけど絶対に誰か別の、他者の存在が大きいぞと思いました。
そんなことを経験できて、私は実は、すでにいまとても幸せです。まだ完成してへんけど。
スタートしたところですが、完成したらきっと子どもたちの心のポケットに入れてもらえるような本が作れる。そう信じて頑張っています◎