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閉まらない鍵、弱火のないコンロ

とろけぬチーズ

昨日、グラタンを作っていてふと、思い出したことがある。中国で暮らしていたときに、使っていたチーズのことだ。そのチーズはそこそこ値段がしたと思うのだけれど、まったく“とろけ”なかった。そう、みごとにとろけなかったのだ。中国の彼の地で、私はついぞ、とろけるチーズに出会わなかった。間違いなく、私が見つけられていなかっただけ、だと思うのだけれど。日本のチーズはスライスチーズでもそこそことろける。ちなみに私はとろけてもとろけなくてもチーズは好きです。

鍵の固定概念を覆す窓

ブログやどこやらで、もう何度も書いているけれど、中国で初めて住んだ家は、窓の鍵がしまらなかった。何なら雨がふったら雨水も吹き込んできた。もちろん窓を閉めてたよ。そこそこ高級住宅街って聞いてたんだけどなぁ…。あの経験があったからこそ、中国で生活することに対し、一気に私の肝が据わった気がする。ありがたし。

満タンペットボトルの怪

あ、そうだ、ペットボトルの水はいつも、異常に満タンだったことも思い出した。蓋をひねって開けると、たいていこぼれた。気前がいいのか何なのか、口のぎりっぎりまで水が入っているもんだから、どう気をつけたってこぼれるのだ。しかも、そういうペットボトルはきまって蓋をあけにくい。あれが小さなストレスだったな。

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流れるヨーグルト

なんでかなって思っていた。ヨーグルトを買うと、必ずストローがついていた。ブルガリ〇のヨーグルトって、スプーンで食べるって思ってたから、開けた瞬間どろっとこぼれてきたときはひどく驚いたものだ。それはもはや飲むヨーグルトだった。あぁだからストローなんやね、とそのときに気づかされた。なんなんやろ、なんであんなにとろとろの形状のヨーグルトやったんやろうなぁ。たぶんもっと固い、固形のヨーグルトももちろんあるんだけれど、日本のブルガリ〇を頭に入れていたから、びっくりしたんだった。

中火か、火事か

日本のコンロには弱火がある。レシピ本には時に、とろ火なんて表現も出てくる。しかし中国にはこの弱火がなかった。中火、もしくは火事レベルの強火。微妙な火力調整ができない。あ、たぶんできるところもあるんです。でも私が住んでいたところにはなかった。だからメニューが一辺倒になったんだよ…(という言い訳)。日本に帰ってきて、もうずっと料理が楽しい。なんて楽なんだろうと思いながら、台所に立っている。水道水はそのまま使えるし。火力もいろいろ選べるし。これは一種の中国マジックだと思っている。このまま魔法がとけませんように。

思い出す、中国のいろいろ

懐かしいなぁ。どれもすでに懐かしい。一時帰国からの急遽本帰国になってはや2年。またいつか、必ず行きたいと思って、今も地道に中国語を続けている。前回はまだまだ”よそさん”気分で過ごした3年だったから、今度は酸いも甘いも、もっと深く経験してみたいな、と思っている今日この頃です。ということで、ふと思い出した中国の思い出ストーリーでした。

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