恋人になれるかの別れ道。。。
某月某日、ドライブデートに誘われてお出掛けをした。私の気持ちを適宜慮ってくれる感じのいい人だった。
出掛ける目的地や移動手段など、決めている段階でワクワク度は次第に盛り上がっていき、もしかすると、このデートの後、私達はお付き合いするのではないか?と思っていた。
目的地近くに足湯があって、折角なので立ち寄らないかと事前に提案があった。足湯に入り易い服装とか、その後の準備とか、心づもりが出来るようにと、常に綺麗でいたい女性に配慮する、素敵な男性だと感じた。
足湯に行くなら、タオル持って行こうとチェストから取り出したのは、3年前に大好きだった年上の彼とデートをした時に持って行ったハンドタオルだった。
夏の暑い日にその彼とはデートし、額の汗を見かねて彼に渡したら、恐縮しながら使っていたタオル。嬉しくて、1年位洗わずに保管していた。(笑)
今は洗濯して柔軟剤の香りが漂っているけれど、本当にあの頃は洗えずに保管していた。
そんなエピソードを思い出しながら、鞄に入れてデートへと向った。
観光スポットへ行って、足湯につかりながらアイスクリームを食べていた時、「足を拭くものがない」と年下の彼が言い出した。
「タオル持ってるから大丈夫よ。」と答え、差し出したタオルがびしょびしょになって戻ってきた時。
嬉しくて1年洗えなかったタオルが、今すぐ洗いたいタオルになった。
これって、今デートしてる彼の事、私は全然好きじゃないから、タオルが不潔に思えるのかな。。。1年洗えなかった時は、何度も匂いを嗅いでいた私なのに。。。(笑)
思い出のタオルだったのに、ペーパータオルでくるんで持って帰ることになった。
帰り道、夕焼けを見ながら「僕と付き合ってください」と告白され、タオル不潔事件が脳裏に浮かび、思わず「お友達でいましょう」とお答えすることになった。
足湯に行かなければ、私達は恋人同士になっていたのであろうか。
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