競合施設だけで大丈夫?料金設定で重要な調査と情報収集の方法を紹介
ベニューマネジメント実践の最初のステップ、「調査」を学びましょう。
レベニューマネジメントの調査に必要な情報とは?
必要な情報は大きく4つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
①競合の料金、在庫情報
競合施設がいくらで販売しているのか、そして何室程度の客室を販売しているのかという情報です。ホテル予約サイト上で調べることができます。
②イベント情報
ホテルの周りでどのようなイベントが行われるかの情報です。遠くからも人が集まるイベントであれば、宿泊需要もあるかもしれません。地元に詳しい人やイベント会場のカレンダー、地域のイベントカレンダーなどから調査できます。
③ニュース
エリアの天気、観光地に関するニュース、開花や紅葉などのシーズンニュースの情報です。台風や事故による交通手段の乱れ、イベント中止などの情報はネガティブな影響を生む可能性もあるため、注意が必要です。
④自社の稼働率、客室単価、在庫情報
あなたの施設が今月これまでどれくらいの稼働率、客室単価で販売してきたのか。また、今の予約状況からして稼働率、客室単価はどれくらいになりそうか、いつまで在庫が埋まっているのか、といった情報です。これはPMSやサイトコントローラーで確認できます。
調査を効率化する
レベニューマネジメント実践のうち、この調査段階は際限なく行ってしまいがちです。日々のレベニューマネジメントのPDCAを円滑に回すためにも、
・Googleアラートで地域やイベント名などの特定のキーワードのニュースを自動で収集する
・OTAやイベントサイトをブックマークしておく
・自社の稼働率・ADR・RevPARを記録しておく
といった方法で効率化しましょう。
また、データ収集を得意とするレベニューマネジメントツールであれば、調査業務を効率化できます。例えばMagicPriceは、競合施設の料金や自施設の過去データ、イベント情報などのを自動で収集します。そのため、必要な情報をまとめて即座に確認できる点が強みです。
日々忙しいホテル業務の合間を縫って、細かい調査をするのは大変です。しかし、レベニューマネジメントにツールやシステムを活用すれば、ステップ①の調査を自動化し、ステップ②の状況判断から始めることも可能になります。
必要に応じて自動化できるところは自動化し、効率よくレベニューマネジメントを実行していきましょう。