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なぜ、人は分かっていても環境問題に取り組まないのか、ゲーム理論で分析する

最近嬉しいことに、レジ袋が有料化されたりプラスチックに関する様々な法案が出てきたり環境問題への注目がさらに強まっていますね!

でも、本当に環境問題を解決するためには私たちの生活を根本的に見直す必要があると考えています。

こんなにも環境問題が深刻になっているのに、なぜ環境問題に積極的な人とそうでない人がいるのか、ゲーム理論を通して考えてみました。

まず、ゲーム理論とは

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ゲーム理論を言葉で説明するのは難しいので、「囚人のジレンマ」という例を使って説明します!
(私なりに説明してみましたが、分かりにくかったら各自調べてみてください🙇‍♀️)

『囚人のジレンマ』

ある2人の囚人が別々に拷問を受けているとします。
彼らには「自白する」と「自白しない」の2つの選択肢があり、それぞれが選択すると以下の結果になります。

囚人のジレンマ.001

一番いいのは2人とも自白しないことですが、自白しないことのリスクは高い。
しかし、互いにそれを思って自白すると懲役5年という2番目に重い刑になる。

これが囚人のジレンマでです。

このように、ゲーム理論とは行動(またはそれによる効用)を数値化して、人の意思決定を理論化するということをいいます。


環境問題とゲーム理論

では、環境問題の解決に「取り組む」「取り組まない」という二つの選択肢があった場合どのような理論が成り立つかをみていきましょう!

囚人のジレンマ.001

今回はこのように行動によって得られる効用を数値化して表しました。

全員が環境問題について取り組むことが地球環境にとって一番いいので、AさんとBさんの両方が3点得られるとします。


しかし、一方だけが取り組むと2人は同じ環境に住んでいるにも関わらず使う労力に差が出てしまいます。
そのため取り組んだ方は労力に見合わない結果しか得られず、効用は1点になってしまいます。
一方で取り組まなかった方は、取り組まずにも誰かの恩恵を受けることができるので、効用は4点と高くなります。

また、2人ともが問題に取り組まなかった場合は、環境汚染が進み2人ともにとって一番悪い結果となる、−5点になってしまいます。

この表から何が言えるかというと、自分にとって一番いい状態は自分の点数が最高点である4点の時、つまり「自分は環境問題の解決に取り組まないが、相手は取り組んでいる」という時だということです。

こう考えてみると、なんだかSDGsはとても都合のいいものに見えてきました。
多くの人にとって普段の生活を変えずに、なんとなく誰かが解決してくれようとしてる感じがするからです、、、


どうやってこの状態から抜け出すか

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とても難しくて私は答えを見つけられなかったのですが、とりあえず可能性だけでもと思ったので、思いついたのを3つ紹介します!

まず、1つ目にこのゲームを非協力から、協力ゲームにすることです。
これは実際にパリ条約などで採用されている方法です。
ゲーム理論の前提として、相手とは協力できません。
そのため、相手の行動を予測して自分の行動を決めるしかないのです。
結果として自分だけ取り組むのはいやだという意識から行動しなくなります。

それを逆手にとって、「みんなでやろう!」とお互いに合意してやれば、ズルをする人がいないので全員で取り組み、全員がその恩恵を平等に受けることができるというのが協力ゲームにするということです。

そして2つ目にあげられるのは、解決に取り組むことで得をするシステムを作ることです。
そうすれば、上にある表自体が変わってきますよね!
取り組む方が自分にとって利益があるなら、ポイントが変わってくるからです。

まさにこの例がレジ袋有料化です。
この政策の良し悪しは別として考えてみましょう。
以前はレジ袋をもらっていた人もレジ袋が有料化されてからはエコバッグを持ち運ぶようになった人が多いのでないでしょうか。
日本人にとって数円のレジ袋は特別高くありません。
野菜や飲み物が3円値上がりしてもそんなに気にならないはずなのに、レジ袋は買いたくない。
このように損失回避欲求を使ってレジ袋を使わないようにする政策を打つことができます。

これを応用すれば可能性が広がると思いました。
しかし、レジ袋有料化の件でわかった通り実際に環境への負担が少なくする政策を打つのは容易ではありませんよね。
確かに人々の環境への意識をあげる上では有効かもしれないが、代わりにゴミ袋を買うようになったり、エコバッグの方が環境に対するコストが大きかったり課題も多くあります( •́ .̫ •̀, )

3つ目はこの表をみんなが理解することです。
(1つ目と似ているが、1つ目は合意のもとで、3つ目は自然に全員が理解するという点で異なります)
そうすれば、全員が解決に取り組むことが全員にとって一番いい状態だと理解できます。
しかし、残念ながらこれは非現実的です、、、
今の世界で世界中の人がゲーム理論を理解して、損失回避欲求を抑えながら、将来を見据えてエコな暮らしに取り組むことはとても難しいですよね。

でも私はこの状態からどうにかして抜け出したいのです!!
環境問題によって今のような生活が送れなくなるのは避けたい!

ぜひ、皆さんの意見をコメントで聞かせてください

長くなりましたが、今回はここまでです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

では、次の投稿でお会いしましょう〜!


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3.14 ちはる

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