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BALI 南国の祈り④Sarasvatī
海で心身まるっと清めた私達。
今日はウブドへ向かいます🌳
すっきりと起きれた朝。
まずは朝食をいただきに
隣接するHITANA Restaurantへ☕
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初見のフルーツにローカルフードたち🥭
10代の頃から年相応の旅をしてきた私達は、
豊かな食事を前に進歩したものだと笑います。
朝食を食べながら周りを見渡すと、
朝から泳ぐ人 本を読む人 お酒を飲む人…
長期滞在の方が多いのかアットホームな雰囲気で。
今日はなにするの?なにか必要?
気さくに声をかけるスタッフも今まで泊まったどことも違う印象で。
“旅行=体験”となにかと詰め込みがちですが、今後はそんな風に何もしない豊かさも大切にしたいものです。
また訪れたいと、
心底思えるニクソマホテルさんでした。
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支度を済ませてロビーへ向かうと、
コナン君Tシャツを着た陽気な男性の姿が。
本日のドライバー兼ガイドさんです。
道すがらバリの歴史や参拝のマナーを聞きたかったので、KLOOKという予約サイトを通して日本語OKのカーチャーターを予めお願いしていました。
ウブドまでの道中、日本語堪能なドライバーさんは国の文化や人々の暮らしなど様々なことを教えてくれました。
🚙
1時間ほどで到着したのは、
緑豊かなチュルク村。
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今回気になっていたものの1つが、古くからバリに伝わるガムランボールでした。
ガムランボールとはインドネシアの伝統楽器“ガムラン”の音を再現した月を模した銀製の球体で、揺らすと綺麗な音色を奏でるお守りです。
ドライバーさん曰く、この近辺の村々には古来からの特色があるそうで、ここチュルク村は代々鍛冶師の村として銀製品の製作が盛んなのだそうです。現在は観光色が濃く感じますが、どうにも気になる場所でした。
実際にガムランボールとやらを見てみたく、
ドライバーさんおすすめのお店に案内していただきました。
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到着してみると、たくさんのサラスバティが出迎えてくれました🦢
サラスバティはヴィーナという楽器を奏でる音楽の神様。日本では弁財天と習合されている、私にとって特別な思いのある女神です。
ここチュルク村が音楽と精通しているのか?ガムランボールの産地だからなのか?詳しい理由は分かりませんが、この辺り一帯はこの女神の気配が色濃いように感じました。
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工房で見せていただいた製作の様子。
手作りで繊細な作業です。
実際に手の平に乗せてコロコロ転がすと、キラキラ シャラシャラ なんともとっても可憐な音がします。これは小さな神具だ…そう思いました。
数ある中から選ばせていただき、1番耳に心地の良かった優しい音色のものをいただくことに。大きさ・絵柄・音色、1つ1つそれぞれに違いがあるので、これだと思えるガムランボール探しはお見合いのようで。本当に楽しい一時でした。
これは不思議なお話しですが。
ガムランボールを手にし気分よく歩きだしたところ、急におでこがジンジンと熱くなりだしました。ん?と思いながらも歩いているとジンジンジンジン…熱いようなむず痒いような…漠然とポジティブな感覚はあるものの、立っているのがやっとな程それはどんどん強くなります。
神社で時折起きることはあったけれど、どうしてここで?店内で倒れるわけには…!と堪えていると、私のこういった事象に慣れている夫が察してくれたようでなんとかその場を凌ぐことができました。
外の空気を吸い落ち着いてきたところで
もう大丈夫かと車に戻ると、
ピロリっとスマホの通知音が。
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画面を開くとそこにはサラスバティが。
歓喜と安堵が込み上げました。
こんな写真をコラージュしてみたよという、
スマホの親切な機能だったようです。
1番上のものは、数年前まだ絵を描いていなかった頃、“サラスバティを描いてみたい”と100均のスケッチブックに初めて描いてみたものです。弁財天のスケッチと観音様も。そして1番下のものは、つい最近絵描いた彼女。
スマホが偶然作動しただけと言えばだけですが、私はこんな偶然をこよなく愛し探求しお届けしています。
音楽の女神サラスバティを強く感じる土地で、音楽に通じるガムランボールを得る。手にした媒介は繋がりをパワフルに深めてくれたようです。
歓喜が感謝に変わるころには、
額の疼きはすっかり治まっていたのでした。
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次回はインドラ神の寺院
ティルタ・エンプルへ続きます🚩