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限りある時間の使い方

今日もお疲れ様でした。

本日の「本当に感動したもの」は、「限りある時間の使い方」という本です。

「タイパ」という言葉がよく使われるようになって久しいですが、僕はこの言葉がなぜか苦手でした。

昨年、近所の書店で偶然この本に出会ったとき

「生産性とは罠なのだ」

と表紙をめくった見開きに書かれていて、とても興味を惹かれました。

本の内容は、ひとことで言うと

「生産性や効率性を求めても、さらに忙しくなるだけなので、自分が本当にやりたいと思うことを今すぐ実行しよう。人生はどんなに長生きしても4000週間しかないのだから」

という内容です。

著者はオリバー・バークマンという方で、イギリスの全国紙ガーディアンの記者として、外国人記者クラブ「FPA」の若手ジャーナリスト賞などを受賞した気鋭のライターです。(本書著者紹介より)

僕がこの本で一番気に入ったのは、181pの「何のためでもないことをする」という箇所です。

「真夏の雨の朝早く、僕は車を道路脇に停め、防水ジャケットのジッパーを上げて、ヨークシャーデール北部の湿原に徒歩で出発した。この地の自然を存分に味わうには、一人きりで来るのが一番だ。誰かに話しかけられて気をそらせたくはない。」

あまりに立派すぎる文章なので、ヨークシャーデールというところに完璧な計画と装備を準備して来たのだろうと思われる方もいらっしゃると思いますが

【ポイント】は
①ただの片田舎の散歩
②行き先や目的があって歩いているのではない

「何かを達成するためではなく、ただ歩くために歩く。それは目標に向かう活動が多すぎる日々のなかで大きな救いになるかもしれない。(183p)

僕は仕事の日は一日のほとんどをPCの前で過ごします。また、専門的な本、インターネットの最新情報も追わなければなりません。

一日が終わると脳が疲れ切っています。そのため、就業後はできるだけPCやスマホを見ないように努めています。

何かに追われずに、自分の好きなことを自分のペースですることは、人生においてとても大切なことだと思います。

最近、心が疲れた時によく聴いている曲を最後に紹介させていただきます。

坂本龍一さんの「Aqua」です。ヘッドフォンで聴くと楽譜をサラッとめくる音やフットペダルを踏む音も聴こえる、生々しく、そして、まるで讃美歌のように心を落ち着かせてくれる名曲です。

僕が「本当に感動したもの」がみなさまのお役に少しでも立ったらとても幸いです。

今後ともよろしくお願いいたします。

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