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2023年10月26日 NSWS第3期#5 で読んだ詩

綺麗だ

飛び石でついた フロントガラスの傷

鳥が羽根を広げているようにも見える

でも どんなに綺麗に見立てても

傷は傷

取り替えることになる

それまではここで休んでいくといい 私と一緒に

お前も私も飛び立てはしないのだから

痛みが胸を刺すこともある
傷は過去の証しとなる
しかし傷を負っても
生きていくしかない

フロントガラスの傷は
悲しみや苦悩の名残かもしれない
それは私の一部であり
生きた証となるのだ

鏡に映る自分の姿に
傷を見つけることもあるかもしれない
傷は私を形成し
経験を宿す

取り替えることになる前に
心で包み込もう
時にはその傷が私の個性を
輝かせる魅力となるのだから

一緒に休んでいくか
私たちは傷を抱えながらも
共にこのひと時をすごすパートナー
お前は傷で私は傷を負うもの

飛び石の傷は見えるけれど
私は私の傷を越えて
飛びたてるだろうか
傷を抱えながらも飛び立てるだろうか

お前がいなくなるその時に
私はお前を受け入れる
お前は私の一部となり
一緒に飛び立とう

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