パウンドケーキの夜明け
2022.5.1
何度かパウンドケーキをつくって、わかったことがある。お菓子づくりに手馴れたひとならば、何を云っているんだ?という次元の話だと思われるのだが。
それは、バタは完全に溶かさねばならない、ということである。
わたしはお菓子をつくるとき、バタを(冷蔵庫から出してしばらく放置)だいたい室温に戻していたので、そんなに電子レンジで加熱しなくてもいいか、と軽くだけ加熱していた。
そのためバタが完全に溶けなかったわけだが、横着なので固まりが目立つけどまあいいか、と他の材料を入れていたのだった。
完全に溶けていないので、どう考えても他の材料とは混ざりきるはずがない。
そいで燃焼した際に、固形のままのバタが溶け、その周辺がベタベタになっていたのである。
前回、手づくりの苹果ジャムを入れてつくった、苹果のパウンドケーキをつくったときは、それは起こらなかった。思い返せばこのときはバタを完全に溶かしたのであった。出来上がりはしっとりでこれまでで一番の出来であった。
苹果ジャムのおかげでしっとりになったのかとその時は思ったのだが、バタが完全に混ざっていたからである、ということがこの度わかった。
これまでケーキが固めなのはこんなものかと思っていたのだが、そのときは決まってオーブンの敷板がベタベタになっていたのだ。
なんと、これまでで一度しか成功していなかったのである。メレンゲのことも然り、つくづくぼけぼけである。
そんなわけで、今回ようやっと失敗していたことに気づいたので、次回からはパウンドケーキの完全体をつくることができるだろう。乞うご期待である。
【参考】
午後『眠れぬ夜はケーキを焼いて』
KADOKAWA
以下の記事部分。ずっと参考にさせていただいている。
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