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はじめて恋した話。

こんにちは、まどかです。
自転車に乗って、風がつめたくなってきたなぁと感じる毎日です。
そろそろ、マフラーを出そうかな。

私の住んでいるところには川があるのですが、
橋の上は本当に風が強くなりますよね。

自転車で橋を渡るとき、見える景色とふかれる風を感じながら、時折思い出す人がいます。

初恋の彼のことです。

私の初恋は、高校生でした。
初恋には遅すぎる年齢なのかもしれませんが、
はじめて本当に好きになった人は彼だったから。

彼とは高校卒業した後、別れたきり会うことはありませんでした。
今、私は27歳。17歳の頃ですから、未練なんていう言葉すら似合わないほどの、昔の思い出です。

キラキラしていて甘くて、それでいて後悔の苦さが混ざるような。
私の中で一生忘れられない、大切な恋。

まるで恋愛ソングの歌詞にできそうなほど甘酸っぱい。

そんな思い出話です。

とても長くなってしまいましたので、お暇なときにどうぞ。



出会いは17歳

高校2年生のクラス替えで、はじめて会った
出席番号がとなりの男の子。

少し背が低くて、まっくろな黒髪のスポーツ刈り。
部活はソフトテニス部で日焼けしてたから、
制服の白いセーターが余計に白く見えたのを覚えています。

最初はただの男の子だったはずが、
移動教室や席替えで一緒になることが多くなり、
気付いたらたくさん話してる、ちょっと特別な人になっていました。

当時の私は根暗で、引っ込み思案。
学校に男友達はいなかったし、男子と話すことも必要最低限で十分でした。

だから彼と話せるようになったことは、すごく不思議で…。それと同時にうれしい気持ちがどんどん膨らんでいくようでした。

授業やクラス行事について話せるだけでよかったはずが、好きな歌手や、趣味についても話せるようになってきて。

ついつい浮かれてしまって、たくさん聞いてしまいそうになる度、ぐっとブレーキをかけていました。

彼はかっこよくて人気者で、私は不釣り合いだと思っていたし、なにより、彼には高校1年生の頃から付き合っている彼女がいたから。

私だけが舞い上がって、本気で好きになるとしんどいだけだよねと、なんとか区切りをつけようと頑張っていたつもりだったのです。

当時LINEが流行り始めたばかりのころで、
メッセージに既読がつく機能に感激しつつ、振り回されてジタバタしていたのが懐かしい。

この時点ですでに手遅れだったのは明白で、
私は彼のことが好きなんだなと、はっきり自覚したことを覚えています。

(ちなみに、彼のイケメンは本当で、うちのクラスは学年のイケメンが結構集結しているといわれていて、その中でも彼は人気だったんですよ!(笑)あきらめるには十分な理由!)

急接近できたきっかけ

学生の一大イベントといえば、修学旅行ですよね。

彼とは移動教室や席替えでよく近くになっていたものの、出席番号が近いわけだからそりゃ当然、役得だなあと思っていたのですが。

修学旅行の班は一緒になれないだろうなぁ、残念。と思っていたら、なんとくじ引きで一緒になることができました。

「また一緒かよ~~(笑)」と彼に言われたときは、うれしいやら恥ずかしいやら、まさに顔がゆるんでしまうとはこのことだ、と思いました。

班行動にはカヌーや山の散策があって、一緒に行動できることが楽しかったし、ちょっかいをかけられたりするのも嬉しかったなあ。


修学旅行の夜、といえば鉄板ネタ。
仲のいい女の子たちと恋バナで盛り上がり、ついに私は彼を好きだということを自白⁉させられてしまいましたが、そのおかげか否か、彼が彼女と別れていたことを知りました。


好きな人がフリーだと知ったとき、期待してしまったのは無理もない。
布団がしきつめられた部屋でなんと大盛り上がりしたことか。
うるさかったろうなぁ。

そしていよいよ、女友達たちの圧倒的な策略と絶大なる協力のもと、行動しないともったいない!をテーマに、彼とのツーショット計画に取り組むことになったのです(笑)

そんな機会はないものとあきらめていたのですが、たまたまホテルの廊下でばったりと会った彼に、私が友達から背中を押される形でツーショットを撮ることができました。

本当に言葉通り、友達に押し出されて突然彼の横に行ってしまったので、初めてあんなに距離が近くなってしまったことにびっくりして。

ほんっとうに恥ずかしいやら、うれしいやらでパニックになってしまった。

今でも、彼がどんな姿で映っていたのかは覚えているのですが、自分がどんな顔で映っていたのかは思い出せません。(笑)


彼は余裕でピースをして写真を撮ってましたけどね。


忘れられない日

修学旅行も終わって、期末テストが始まり。
楽しかった時期から一転、勉強集中モードになりました。

ああ、勉強しんどいなぁ、つまんないな~。
明日の試験、やばいなぁ。

そんな他愛もない話をしていたら、

「試験終わったら、カラオケいかない?」

と、彼から誘ってくれたのです。
遊びに行こうと誘われたのは初めてだし、
しかも、期末試験が終わったらすぐにクリスマスがやってきます。

え、これって、ほかの人も誘うの?

「おれは、誰も誘わなくてもいいと思ってるけど。任せるよ。」

はわわわわわああああわわ。

もちろん、私は誰かを誘いたいわけではありません。
ずるいよなぁ。


お互いに、誰かを誘うのか?という話には触れずに、当日。
結局、ふたりで会うことになりました。

カラオケは信じられないくらい盛り上がって、
彼がかっこよくて、歌も本当に上手で。予約した3時間が、ほんとうにあっという間でした。

カラオケが終わって、サンマルクカフェに入ってチョコクロワッサンを食べて、ゲームセンターに行って。

すごく微妙な距離感のまま、ふたりでプリクラを撮りました。
恥ずかしくて、うれしくて、顔がへんになってしまって、必死でらくがきでごまかしました。


帰る前、帰り道のバス通りはイルミネーションでキラキラしていて、クリスマスシーズンの最中、カップルがたくさんいました。

「せっかくだから帰る前にイルミネーション見ていこう。」

私も好きな人と、イルミネーションが見れるなんて。
ただでさえ、一緒にカラオケにいって、プリクラをとって、夢みたいな一日だったのに。

楽しすぎて、帰りたくないな。

もっとゆっくり歩いてくれたらいいのに。

「なんかさ、寒くない?」

いや、そんなことないけど。
なんなら、恥ずかしくて舞い上がりすぎて暑いくらいで…

そんなことを思っていたら、
ぎゅ、と手をつないでくれたのです。

しかも、恋人つなぎ。

焦りまくる私をからかいながら、光るイルミネーションの中で

彼は私に告白してくれたのでした。


私の青春そのもの

付き合ったことを友達に打ち明けて、お祝いモードだった日

付き合ってはじめてプリクラを撮りに行った日

部活が終わるまで、教室で待ってふたりで帰った日

些細なことでも、本当に楽しかった。

まさか付き合えるなんて思いもしなかった。
自分から初めて好きになった人に、振り向いてもらえたなんて、本当に信じられなくて、幸せでした。

付き合ってみると、わたしの想像以上に彼はかっこよかったし、すこし強引で、いじわるで、ロマンティックで。

わたしのことをどれだけ好きにさせたらいいんだろう、と思うほどでした。

彼に可愛いと思ってほしい。ずっと好きでいてほしい。将来も、ずっとこの人といたい。

そうして頑張っておしゃれをしていたことも
はじめてキスをした日も、おそろいをプレゼントしてくれたことも。
彼とだから、ほんとうに素敵な思い出として
今も思い出すことができる。

キラキラしてた。
私の人生でこれ以上ないというほどときめいたし、色褪せることのない、一番の青春でした。

すこしの後悔

結局、私たちは高校卒業とともにお別れしました。

大学受験という、自分と一番向き合って戦うべき時期に、私たちは互いに依存しすぎてしまっていたし、その関係が、私たちだけではなく周囲にもよくない影響をあたえてしまうことになって。

どう関係性を直していいのかわかりませんでした。
今となっては、互いにメンヘラのような態度だったなぁと思います。

最終的にはわたしが拒絶するような形で、お別れをしてしまいました。

お互いに未熟すぎたからこそ、仕方なかったと思いますが、彼をすごく傷つけてしまったと、今でも申し訳ない気持ちになります。

別れてからは、連絡先もすべて絶たれてしまったので、どんな人生を歩んでいるのか、私にはまったくわかりません。

ですが、どこかで幸せな人生を歩んでいてほしいと、心から願っています。

忘れたいのに、忘れたくないひと

これほど恋焦がれた人は初めてだったからなのか、
お別れした後、絶対に彼とは会わない、会いたくないと思っていました。

彼とお別れしたあと浪人を経て、大学でも良い出会いに恵まれたのですが、
その方も素敵な方でしたし、とても大切にしてくれました。

けれど、葛藤したり一人で悩んでしまうことが多く、正直きらきらしている思い出にはどうしてもかなわなくて。

昔を懐かしんで、比べてしまって自己嫌悪になった時期もありました。

だからこそ頑なに宣言し、言い聞かせていたんだと思います。元彼とは、会いたくないんだよね。今の人を大切にしたいからねと。

今思えば、強がりだったなと思います。
彼どうこうではなく、私は変わらないといけない自分を受け入れたくなかったんだろうな。

ありがとう

初恋から10年たって、いま一切の葛藤もなく、
彼のことを思いだして、ただ懐かしんでnoteを書く自分がいるのをみて

あの頃と負けないくらい
いやきっと比べるほどもないくらい。

幸せなんだなぁと、気付いたのです。


恋させてくれてありがとう。
好きになってくれて、付き合ってくれてありがとう。
好きになる、恋焦がれるという感情は、あなたじゃなきゃわからなかった。

あなたと出会えたから、今のわたしがある。
あなたも、どうか今しあわせでありますように。








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