はりがえる

感じたことをここに残したい

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マガジン

  • 【小説】今の気持ちは、

    ごく普通の一般家庭に生まれたりなは不思議な感情を持っていた。泣きたいときに笑い、笑いたいときに泣いている。感情は思うようにコントロールすることはできるのか #1〜

最近の記事

[サスペンス] 不倫プリン

旦那「ただいまー」 妻「おかえりなさい、今日も遅かったわね。ご飯にする?それともお風呂にす」 旦那「風呂」 旦那は食い気味に答えた。目も合わすことなく風呂に向かった。結婚して2年。ここ最近旦那が冷たくなっていると感じた妻。携帯を触る時間が多くなり何か怪しさを感じていた。 旦那「ご飯まだ〜?」 妻「いやそこにあるでしょ。チンして温めて食べて。私はこの子寝かしつけてくるわ」 旦那「温かくない飯かぁ、じゃあいいや、外でラーメンでも食ってくるわ。」 妻「レンジでチンもで

    • ぼったくり脳

      ここはスキルを売る病院。どんなスキルもお金で手に入れることができる。ほしい能力は時間と金をかけるものから時間が消されお金で得ることができるようになった。ただしその力は時にスキルとしての効果がなくなる。そのわけは、、、 ある町外れの人気もない民家 黒服姿で黒マスク、奥二重な院長と思わしき者が男に向かって問いかけた。 「何が欲しいんだ?」 「僕は生まれてからずっと25年間彼女がいません。恋愛経験もゼロで女の人と目を見て話すことすらもできません。もうこんな生活は嫌なので自分

      • 【激闘】悪魔のイス

        基本僕はネガティブだけれどもそれをさらに加速させる方法がある。それがこの椅子だ。別名悪魔のイス 実家暮らしの僕はこのリビングにある椅子に座ると全てのやる気が失われる。 仕事はもちろん。掃除、運動などのやった方がいいことが全てやる気にならなくなる。テレビをみたりゲームをしたり、SNSをみたりする時間の浪費になってしまって一日が終わるってことがたくさんある。 なにかの本に書いてあったがいい習慣を取り入れるよりも悪い習慣をなくすことの方が難しいらしい。 だから僕は今この悪魔

        • 『切ない』思い出のかくれんぼ

          もう23歳、一年が過ぎて行く時間がどんどん早くなってきている気がする。 子供の頃の何にでも好奇心な心が大人になるにつれてなくなっていく。 会う人、環境などによって少しづつ自分というものが何かわからなくなっていくのかもしれない。 そんなこんなで一時的に仕事から離れた僕は少し時間があるので久しぶりにnoteでも書こうと思う。 あれは僕が小学校4年生の時の話、僕は田舎育ちでよくみんなで放課後公園で野球をしたり、ゲームなんかをしていた。両親は共働きで家にはいつも一人で家の鍵を

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        • 【小説】今の気持ちは、
          9本

        記事

          日常にあるなにげない感覚を大事にしたい。

          9月になった。世間は夏休みが終わったと言っている。 今年の夏も暑かった。でも僕は全く夏らしいことをしなかった。海に行ったり、花火を見たり、お祭りに行ったり、みたいなことをしなかった。 7月に新しい会社に転職をし、仕事を覚えること、職場に慣れること、新しい環境に慣れることでいっぱいだった。 一か月が経って、ようやく仕事に慣れてきた。もう少し頑張ればお盆休みがくる。お盆は久しぶりな友達と一緒に会う予定だった。その思いで仕事をしていた。 そしてお盆休み前の出勤。今日が終われ

          日常にあるなにげない感覚を大事にしたい。

          【完全完結小説】今の気持ちは、

          「クエへへへッ クエへへへッ」 3月6日 ある病院の一室から赤ん坊の笑い声が響いた。 高い笑い声が室内に響いた。笑っているのは先生が両手で大事に持ち上げた小さな小さな赤ちゃんだ。母親のさとみは命かげてできてくれたことよりも笑っていることにびっくりして一瞬時が止まったように感じた。視界がボーッとしていたがなんとなく先生たちも驚いた表情がみえた。さとみは直感的に何か赤ちゃんに問題があるのかもしれないと感じた。さとみの一時の安心は不安へと変化していった。十月十日大事に大事にこ

          【完全完結小説】今の気持ちは、

          【小説】 今の気持ちは、 最終話

          さとみが病院に運ばれてから3日、さとみの熱が一向に下がっていかない。40度の熱を常に上回っている。さとみは全身が重く視界がぼやけていた。耳から聞こえる 母さん!母さん!しっかりして! 母さん! りなとこういちの声が聞こえたのは確認できた。 りなとこういちは懸命にさとみに声をかけりなは手を握りさとみの身体を何度も揺らしていた。 2日目の夜中病室から男の人の声が聞こえた。私の様子を見にきたのだろうと思っていた。しかし 男2人は怖いくらい冷静に話をしていた。だがマ

          【小説】 今の気持ちは、 最終話

          【小説】 今の気持ちは、 #7

          ー6月ー りなは志望校に合格し、入学した。 親しい友達もできた。入学から気の合う女友達4人グループで、悪目立ちするわけでもなく勉強もほどほどに高校生活を楽しんでいた。放課後は4人で買い物やファミレスに行ったり、カラオケなど楽しんだ。 そして家に帰るとりなは1人噛みしめるかのように泣いていた。みんなといることが本当に楽しかった。でもりなはみんなとその瞬間を楽しんではいない、楽しいを演じていた。家でその時を思い出して楽しんだ。りなは今のままでいたい気持ちと全てを話して楽にな

          【小説】 今の気持ちは、 #7

          【小説】今の気持ちは、 #6

          病室のベットに運ばれたさとみは2時間後ゆっくりと目を覚ました。 病室の先生は日々の疲れが溜まり身体に無理がかかっていていたと説明された。 よかった、 りなは少しだけ安心したがすぐに考えた。さとみが日頃から自分のことを気にかけていたことはわかっていた。今まで私に対する不安や心配で倒れてしまったのではないかと思い、りなは自分のせいだと思っていた。 少し遅れて仕事を早退してきたこういちがきて、さとみの状況を先生から聞いた。 1週間は病院で安静にした方がよいと医者に

          【小説】今の気持ちは、 #6

          本日夜に第6話投稿します。 不思議な感情を持った女の子のお話です。 こちら1話のURLです。 https://note.mu/harigayell/n/n0e867330ca03 #小説

          本日夜に第6話投稿します。 不思議な感情を持った女の子のお話です。 こちら1話のURLです。 https://note.mu/harigayell/n/n0e867330ca03 #小説

          少し遅くなりましたが第5話投稿完了しました。 1話はこちはです。 https://note.mu/harigayell/n/n0e867330ca03 #小説 #オリジナル小説 #連載小説

          少し遅くなりましたが第5話投稿完了しました。 1話はこちはです。 https://note.mu/harigayell/n/n0e867330ca03 #小説 #オリジナル小説 #連載小説

          【小説】今の気持ちは、 #5

          りなは中学生になり、学校に通うようになった。入学当時は不安だった。小学校をまともに行ってなかった自分が急に学校にきて、どんな目でみられるのか、勉強についていけるだろう。何か言われたりしないだろうか、もしかしたらいじめられるんじゃないかと不安にだった。 しかしいざ学校が始まるとほとんど問題なくスムーズに学校に馴染めた。 りなは絵が好きだったこともあり美術部に入った。運動部のようにチームで頑張るというわけでもなく、1人で好きなことを黙々とできると思い入部した。部員は4人と少な

          【小説】今の気持ちは、 #5

          【小説】今の気持ちは、 #4

          りなは6年生になった。身体は大きく成長した。顔つきがだいぶはっきりし目元は母親のさとみにそっくりに。背も大きくなり6年生の平均身長よりも高く、胸元が多少膨らんで普通の女の子と同じように成長していった。 もちろん身体だけではなく心も大きく成長していった。そしてりなは自分が人とは違う感情を持っていることに6年生になるころには気づいていた。みんなと同じように楽しんだり泣いたりすることを、同じ気持ちであることを表現することができないと気づき、何度も''泣いていた''。りなが''泣い

          【小説】今の気持ちは、 #4

          【小説】今の気持ちは、 #3

          りなは小学生になり、少しずつ物心がついてきた。周りの友達と同じように学校で過ごしていたがだんだんと自分が人と違うということに気がづいてきた。 同じクラスの子がりなを泣き虫扱いしだした。 学校の先生たちはりなの事情を把握しているがそれを生徒たち理解しているが全員に理解されるのはなかなか難しい。男の子はりなをからかっていた。 ある日の休み時間、りなが泣きながら走る姿をみて また泣き虫りなが泣いてる!!泣き虫ー! と指を指して笑っていた。クラスメイトからからかいを受けた

          【小説】今の気持ちは、 #3

          【小説】 今の気持ちは、 #2

          3年後 りなが生まれて3年が過ぎ、保育園に通っていた 3年が経ち、保育園に通い同じ園児と一緒に過ごしているがりなの不思議な感情は続いていた。 あれから病院を何件も行ったが、これといった原因、治療法は見つかっていない。時間が経てばある程度良くなるとどの医者も同じようなことを言っていた。さとみはその言葉を疑心暗鬼だったが無理やり信じた。遊んでいるときは泣きながら遊んでいて、転んだときは楽しそうな顔をしながら笑っている。保育園の先生たちには全てを話し全てを理解してくれた。初め

          【小説】 今の気持ちは、 #2

          [小説]今の気持ちは、 #1

          「クエへへへッ クエへへへッ」 3月6日 ある病院の一室から赤ん坊の笑い声が響いた。 高い笑い声が室内に響いた。笑っているのは先生が両手で大事に持ち上げた小さな小さな赤ちゃんだ。母親のさとみは命かげてできてくれたことよりも笑っていることにびっくりして一瞬時が止まったように感じた。視界がボーッとしていたがなんとなく先生たちも驚いた表情がみえた。さとみは直感的に何か赤ちゃんに問題があるのかもしれないと感じた。さとみの一時の安心は不安へと変化していった。十月十日大事に大事にこの

          [小説]今の気持ちは、 #1