【小説】今の気持ちは、 #4
りなは6年生になった。身体は大きく成長した。顔つきがだいぶはっきりし目元は母親のさとみにそっくりに。背も大きくなり6年生の平均身長よりも高く、胸元が多少膨らんで普通の女の子と同じように成長していった。
もちろん身体だけではなく心も大きく成長していった。そしてりなは自分が人とは違う感情を持っていることに6年生になるころには気づいていた。みんなと同じように楽しんだり泣いたりすることを、同じ気持ちであることを表現することができないと気づき、何度も''泣いていた''。りなが''泣い