《絵本レビュー》ちいさなみずたまり
こんばんわ!
今日は、気温や湿度が高くてモアモアした空気が漂ってました。
散歩の途中で、梅の花が二輪だけ咲いているのを発見し、もうそんな時期に入っているのなぁって思いましたね。
んさっ、今宵もやっていきましょう。
レビューする絵本は【ちいさなみずたまり】です。
作は、まつざわくみさん。
絵は、ノーム・コーンさん。
初版は、2020年4月です。
《ストーリーについて》
生まれたての小さな水たまりは、両目を開いて叫びました。
僕の水たまりの中には青空が広がったり、森の緑や、花びらの桃色、それから動物たちの毛皮色など、さまざまな色になりました。
ある日、小鳥が笑って言いました。
『君は飛ぶことさえできないじゃないか』と。
次の日から真夏の暑い日のせいで水たまりはどんどん小さくなっていって....!?
水たまりとあめつぶぼうやの関係が素敵なバイリンガル物語です。
《10コの好きなところ》
①表紙が、ちょうちょが水たまりにうつっている絵がとっても可愛くて平和。
②見返しは、ディテールのある白い用紙が純粋な水たまりの心を表しているように感じる。
③題字の文字は、濃いブルーの明朝体で物語の結末を体現しているようにも感じる。
④絵も、水彩画の優しいタッチやにじみが水たまりの雰囲気を引き出しているところ。
⑤文は、英文もありバイリンガル絵本になっていて、水たまりの性格がよく表現されている。
⑥最初のページは、薄い緑色のトレーシングペーパーの上に文が印字されていて、森の霧だった雰囲気がして素敵。
⑦水たまりが色んなモノや動物をうつすたびに得意げになっているところが可愛い。
⑧ポケットサイズの絵本なので、持ち運びに便利!
⑨片観音開きになってるページは開くと、大きな大きな池になった水たまりの幸せが詰まってる。
⑩最後は、谷川俊太郎さんの〝みずっていいね〟の詩でハッピーエンド!
《読み聞かせをしてみて》
娘たち(7才・5才)は、
『あめつぶぼうやってさ、かわいいよね〜♡』
『あーーーー♫いけになったら、にじがでてるよ?たのしそーいきたぁーい!』
『あめつぶぼうやちゃんがさ、みずたまりちゃんのなかに、はいったんだよね?』
って、言ってました。
わたしは、最後の谷川俊太郎先生の詩の中にこの物語をみて、勝手に哲学して想いにふけてました。
《おしまいの言葉》
水の物語って素敵だなぁって思いました。
それを素敵な谷川俊太郎先生の詩でさらに感動するんですよね。
〝ひとしずくのみずは ひとしずくのみずにあうと ふたしずくにならずに すこしおおきいひとしずくになる〟
って良くないですか?
何事も無駄にはならないし、協力っていう言葉も浮かびますし。
はぁ、素敵。
☆彡
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