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《絵本レビュー》ふゆのはなさいた

こんばんわ!

今日はですね、花屋さんに門松を買いに行きました。
全然関係のない花も娘たちがチョイスしました。(ほぼピンクの花(笑)女子力!)

んさっ、今宵もやっていきましょう!
レビューする絵本は【ふゆのはなさいた】です。

文は、安東みきえさん。
絵が、吉田尚令さん。

初版は、2019年11月です。


《ストーリーについて》

ある寒い日のことです。

はじめての冬を迎えた、こねずみは池の中に涙をおとしました。

すると池の中の金魚が怒って話しかけてきました。

ねずみは、泣きながら1人ぼっちについて話を始めました。

そんなこんなで、こねずみと金魚は仲良くなり明日も会う約束をしたのですが......。

ひとりぼっちだと思っていた、2人の温かい冬の物語です。


《10コの好きなところ》

①表紙が、雪の日に、こねずみと金魚が見つめ合っている絵からとっても互いを思い合ってる感じが伝わってくる。

②見返しのページも、冬の木の絵が所々に描かれていて物語の背景とマッチしている。

③題字の文字は、セピア色の明朝体でもの寂しい繊細なイメージが素敵。

④絵も、全体的にセピア色で統一されていて金魚の赤い色が引き立っているところがステキ。

⑤文は、孤独と思い込んでいる共通の多い、こねずみと金魚の関係が映画のように切ない描写で書かれているところ。

⑥タイトル通り、〝ふゆのはな〟がどういうことなのかが見どころ。

⑦金魚が、こねずみに勘違いしている部分を丁寧に教えているところが、とても優しいと思うし、愛だ!

⑧しかも、こっそり金魚がこねずみと友達になれて喜んでいるところもいじらしい。それをおヒレをゆらすことによって喜びを表しているところ。

⑨勘違いしているこねずみと、慌てふためく金魚がとった行動が泣ける。

⑩最後は、金魚たちの花が咲いて、ハッピーエンド!


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(7才・5才)は、

『こねずみさんさ、なきむしだよねっ』
『きらわれてないのにさ、なんで、こねずみさんってかんちがいばっかりするの?』
『こおりがさ、はったら、きんぎょさん、いきできないよね』

って、言ってました。

わたしは、繊細なこの2人に胸がつかまれて苦しくなりながらも見守るように読み聞かせしました。


《おしまいの言葉》

こう、誰だって時に被害妄想したり、勘違いして淋しくなったりしますよね。

この絵本に登場している2人も、そうで孤独を感じていたんです。

とくに、こねずみなんて、それで涙をポロポロ流しまくりなんですよね。

もう、そういうところが、いじらしくて可愛くてたまらないんですよ、こういう歳になると特に(笑)

そして、こういう話の展開も大好物なんです。

生まれてくるのも死ぬのも、ひとりぼっちなら、自分を愛するしかなさそうです。

☆彡









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