《絵本レビュー》おおあたりぃ〜〜

朝散歩に行く前に、車に忍ばせていた母の日用の花。YouTubeで、爽やかなBGMをかけながら、母に渡しました。

『これ、あそこの店にあったやつやん！』

ば、バレてる。でも良いのです、安くても良いのです、気持ちの問題なのです。ふーんだ。

とはいえ、もしももしも宝くじが当たったら旅行とか連れてってあげられるのになと思ったりもします。ウヘヘ。

そんな今日は、羨ましいかぎりのラッキーづくしな絵本！？【 おおあたり〜〜 】のレビューをしたいと思います。

母親の皆様！母親がいる全ての皆様！今日は、母の日！
イイもんが当たった気持ちで、読んでみてください。それでは、いってみましょうパチパチパチ。

〔文〕村上しいこ
〔絵〕かつらこ
〔発行所〕講談社
〔初版〕2012年9月

《ストーリーについて》

男の子が、お昼ご飯に家族でファミレスに行ったら、なんと〝祝100万人目お客様〟で大当たりぃ〜〜！

その後も、商店街の福引きや奈良行きの切符、それからペットショップでカバも大当たりぃ〜〜！

台風で雨が降っても大当たりぃ〜〜！？

にぎやかな絵とともに、ウルトラスーパーラッキーボーイが引き起こす、イイもんが当たりまくる家族の物語です。

《10コの視点》

【キャラクター】
・男の子
・男の子の家族

【舞台】
・ファミレス
・商店街
・ペットショップ
・奈良

【構成】
男の子がファミレス来店100万人目で特大海老フライが大当たりぃ〜〜
↓
続けて、商店街の福引で大型テレビが大当たりぃ〜〜
↓
電車に乗ろうと切符を買ったら〝奈良までいける切符〟が大当たりぃ〜〜、しかも、鹿せんべいを買ったら鹿3頭大当たりぃ〜〜
↓
ペットショップでカバが大当たりぃ〜〜
↓
台風で、お母さま独り占めで大当たりぃ〜〜

【文】
ページをめくるたびに〝おおあたりぃ〜〜〟という言葉に、なんだかこっちまで当たった気分になる。
しかも、〝おおあたり〟ではなく〝おおあたりぃ〜〜〟と語尾をのばして、感情を入れているところが良い。

本文には、他にも語尾を伸ばしている箇所がある。よろこんで〜〜・おおさわぎ〜〜・たのしいな〜〜など。とにかくテンション高くなる文体なのだ。

【絵】
まぁ、賑わいの有る絵！町の住人はみんな驚いたり喜んだりしている様が描かれている。全ページみんな口が開いちゃってるのよ！そりゃ、落ち着いちゃいられないのよ。

ファミレスでは、くす玉パカンと開き、商店街では1等賞の大型テレビに派手なラッピング、奈良行き切符の当選は、駅員がクラッカーを鳴らし盛大に構内が飾り付けされている様子が描かれている。

【イチオシ】
ペットショップでカバが当たって、家で飼うことになるのだが散歩や食事など飼育に悪戦苦闘。

そんな中でも、カバはマイペースに男の子ん家に馴染んでいくところがシュールすぎたので、ぜひそこを見ていただきたいっ。カバの瞳は美しかった。

【ハッピーエンド】
台風で雨風強く外出できない中、男の子の視点は、お母さんを独り占めできるという考えの中でハッピーエンド。

【表表紙・裏表紙】
表表紙に、白い鳩に招き猫、風船に紙吹雪の中に主人公の男の子が描かれている。おめでたい！パッとみただけで華やか。

【見返し】
晴天を感じさせるような水色の用紙。

【題字の文字】
赤くて太いゴシック体。字の周りが金色に光っているようにみえる。

《読み聞かせをしてみて》

『おおあたり　いっぱいしたいなぁ〜〜（7）』

『おおあたりしすぎて　ずるいよ（9）』

『ジャンボ宝くじ　買うしかないっ（母）』

〝おおあたり〜〜〟をどっかの店員さんみたいに滑舌良く言いながら、読み聞かせしました。途中から本気で、当たりまくりの男の子が羨ましくなりました。

《おしまいの言葉》

いやぁ、かなり運の強い男の子でしたね。こんなに大当たりしたら、私の人生どうなっちゃうもんかとふと思いましたよ。

きっと、強欲にまみれて人の気持ちがわからない人間になっているでしょうな。（笑）

まぁ運というのは、良いも悪いもあるのでしょうから、今の自分の運がちょうどいいんでしょうな。

今日は母の日ですが、何かこう突飛なコトをするわけでもなく、こうやって家族で無難に過ごせている運というのもイイものです♪

全国のお母さぁん〜〜いつもいつもお疲れさまです。そんで、ちょっとしたイイ運が、全ての母サマにありますようにっ★



☆彡お母さんから生まれたコボシより

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おおあたりぃ~ (講談社の創作絵本)