《絵本レビュー》かべのむこうになにがある?
こんばんわっ!
今日は、一日中むしむしして暑かったんですよね。
娘たちは、ズボンをまくりあげて走り回っている様子をみていると、夏の暑さの恐怖をふと感じました(笑)
んさっ、今宵もやっていきましょう。
作は、ブリッタ・テッケントラップさん。
訳は、風木一人さん。
初版は、2018年3月です。
《ストーリーについて》
大きな赤い壁がありました。
いつからなのか、どうしてなのか、誰も知りませんでした。
小さいネズミは、思いました。
『壁の向こうに何があるんだろう?』
ネコに聞いたり、クマのおじいさんに聞いたり、キツネに聞いたり、ライオンに聞いたりしましたが、誰も知りませんでした。
そこに、壁の上から空色の鳥が飛んできて...!
壁の向こうの世界はあるのでしょうか?
ネズミの勇気と希望が実を結ぶ真実の物語です。
《10コの好きなところ》
①表紙のカバーが高い赤い壁で、カバーを取ると、壁の外の世界が美しく描かれていて素敵。
②見返しも、空色のトリの色と同じ色の用紙で、キーポイントになっている。
③題字のレイアウトが下の方に1行で小さく配置されていて太いゴシック体が表紙の赤い壁とマッチしている。
④絵も、ザラザラした版画っぽいタッチで温かみと、壁の内と外の世界観が伝わる。
⑤文も、ネズミと空色のトリとのやりとりが心に刺さる表現で勇気が湧いてくる。
⑥大きな赤い壁と、主人公のネズミの対比が大きいので、どちらも引き立つ。
⑦壁の外へ出ることをあきらめている動物と、壁の外に興味をもっているネズミのコントラストも素敵。
⑧『本当のものをみる勇気があれば壁は消える』という言葉に励まされた。そして、その壁は、幻という事実にジーンと感動。
⑨遅かれ早かれ、他の動物たちもネズミの壁の外へ出ての感想を聞いて壁の外へ出て行くところも、納得するし結局は、皆そうしたかったんだなって思う。
⑩最後は、全員壁を抜けてハッピーエンド。
《読み聞かせをしてみて》
娘たち(7才・5才)は、
『ネズミちゃんって、いちばんちいさいのにかべのそとにでたいのね♫たかいかべだから、ジャンプしてもとどかないのにね』
『あおいとりさんの、せなかにのれていいなぁ〜わたしものりたいなぁ〜』
『えっ?かべはさいしょから、なかったの?えっ?どーゆーこと?』
って、言ってました。
わたしは、ネズミが壁の外の世界に興味を持ち続けているところが素敵だな〜と思うし信じ続けている気持ちって大事だなって思いながら読み聞かせしました。
《おしまいの言葉》
結局、壁を作っているのは自分なんですよね。
そんなことは、わかっていても、なかなか視野を広く気楽に持ち続けることって、むつかしいですよね(笑)
人それぞれなんですけど、自分の殻を破るきっかけって、ある日ヒョイとやってくるのかもしれません。
ヒョイとっ♫
☆彡
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