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《絵本レビュー》トンネルやまさん

こんばんわっ!
今日もポカポカいい天気でしたね(^^)

こう、何にもない日こそ最高のご褒美で、幸せを感じる今日この頃です。

んさっ、今宵もやっていきましょう!
レビューする絵本は【トンネルやまさん】です。

作者は、といよしひさん。


《ストーリーについて》

町から外れたところに、やまさんという大きな山がありました。

雲を突き抜けるくらい大きいし、恥ずかしがり屋なので、いつもひとりぼっち。

そんなある日、町の人が、やまさんにトンネルを掘っていいかと訪ねてきました。

けれども、もじもじしてなかなか返事ができないやまさん。

さてさて、やまさんは、どうなるのでしょうか?

どんどん進む工事の中でやまさんの心情の変化に誰もが共感できる一冊だと思います。


《10コの好きなところ》

①表紙が、雲より高いやまさんにトンネルが掘られているところが描かれていて興味をそそる。

②サイズも縦長で、やまさんの高さがよりわかるし、孤独感にも納得させれる。

③題字が、フリーハンドで書いたようなリズムのある書体で、絵とマッチしている。山っぽい(笑)

④絵も、やまさんの孤独さや工事を進められて穴があいた姿がなんとも悲しい気持ちにさせられる。

⑤文は、工事を進められるやまさんの不安な気持ちや、恥ずかしくて何も言えない苦しさが伝わる。

⑥そんな流れの中でも、色合いや描き方がとても優しくて、ゆったりした気持ちでみることができる。

⑦すごく山が高いので、それが理由で恥ずかしがり屋になってしまったのかな?と推測してしまう。

⑧やまさんも、他の山々もそうだけど、手が描かれていて擬人化されているところも素敵だし感情移入しやすいところ。

⑨町の人たちとの関わり方や、やまさんに住んでいる動物たち。結局、やまさんは愛されているんだなぁと感じさせられる文の表現にグッとくる。

⑩最後は、やまさんの山に列車用のトンネルだけ開通させてみんなと楽しくハッピーエンド


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(7才・5才)は、

『やまさんって、すごいたかいやまなんだね!だってさ、くもよりたかいんだよ?』

『はずかしかったらね、こうかいするよ!やまさんきちんとじぶんのきもち、いったらいいのにさっ』

『トンネルばっかりほられてたらさ、いたいからなくよね、やまさんかわいそう』

って、言ってました。

わたしは、やまさんにトンネルがたくさんほられていく様子が描かれているところを見て結構心が痛くなりましたね。

どーなっちゃうの?とかオロオロハラハラしながら読み聞かせしました。


《おしまいの言葉》

こう、自分の気持ちを言えない時ってありますよね。

で、これが積み重なっていくと、最悪の場合厄介になったり、自分の首を絞めちゃう流れになるんですよね。

なんかこれって、恥ずかしがり屋でもなんでもいいんですが、言うべき時に言えたるか問題なんだと思うわけです。

そういう部分でやまさんは、体験して立派に成長し成し遂げたわけですよね。

はぁ、今日もまた学びになりましたよ。
時に人を尊重し、時に自分を大切にしたいです。

☆彡


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