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《絵本レビュー》カペリーちゃん

こんばんは(^^)
今日も雨でしたー。(ガックシ)

ここで一句
——-
もういいよ
  いつまで続く
      コロナと雨
——-
はぁ…お先真っ暗ですよね….というのは言い過ぎじゃないかもです(笑)

というわけで、今宵は〝闇夜〟がキーワードとなる絵本【カペリーちゃん】のレビューをしたいとおもいます。

作者は、つつみあれい
初版は、2016年3月です。


《ストーリーについて》

日曜日の朝みたいな女の子の名前は、カペリーちゃん。すみっこ森に住んでいます。

ある日、くじゃくのジャックの羽が開かないとカペリーちゃんの家を訪ねてきました。

カペリーちゃんは、お薬を作ってみても、町の病院に連れて行っても治りません。

そんなガッカリしている時に、妖精があらわれて!?

演劇をみているかのようロマンティックファンタジーな世界が炸裂している、奇想天外な物語です。


《10コの好きなところ》

①表紙は、カペリーちゃんが愛用しているのかはわからないけども、鹿の角をもってキメている表情が描かれていて意味深だし、ワクワクする。

②見返しも、その鹿の角を彷彿させるようなキナリの用紙が素敵!

③題字の文字が、リボンの中にフリーハンドでレイアウトされていて、まるでカペリーちゃんが書いたように感じる。

④絵は、なんだろ独特のタッチ(一昔前の少女コミック的)な要素が盛り込まれていて逆に新しく感じるし惹きつけられる。

⑤文は、奇想天外なんだけれど演劇のセリフかのような言い回しがたくさん散りばめられていて読んでいて楽しい。

⑥元気がなくて羽が開かないジャックと、元気があって、長いまつ毛の目が開いているカペリーちゃんの対比。

⑦町の病院名が〝とかい病院〟というところに凄みを感じる。本当に、都会っぽさが描かれていて最高。

⑧妖精がでてきて、魔法にかけられる流れもカメチカ病院院長のカメに羽が生えているキャラクター設定もファンタジーで素敵。畳みかけてのファンタジー。

⑨なかなか、この絵本は読者の想像力にかかってるなって思わせてくれるところ。想像力があればあるほど、壮大な物語になると思う。

⑩最後は、すみっこ森の歌を歌いながら、ハッピーエンド!


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(8才・5才)は、

『カメのからだのなかにはいるところがおもしろいよね』

『ジャックってさ、はねがきれいだよねっ♫』

『カペリーちゃんってやさしい、おせわしてえらいー』

って、言ってました。(笑)

私の感想としては、なんといってもカペリーちゃんのまつ毛の長さと演劇をみているかのようなセリフの数々が好みでした。

高揚しながら読み聞かせしました。


《おしまいの言葉》

いや、ほんと娘の言う通りカペリーちゃんって優しいんですよ。

だってジャックを抱えて都会の病院まで連れて行くんですよ!
えっ?くじゃくって重いですよ….

なんたるバイタリティーとホスピタル精神。
こういう人が近くにいるとパァァァァァァっと気分が明るくなりますよ。

カペリーちゃんみたいには、もうとうなれないので、カペリーちゃんみたいな人に出逢えますようにっと。

☆彡



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