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進路指導主事の職務

 学校教育法施工規則第71条では中学校に進路指導主事を置くことが定められている.進路指導主事には指導教諭か教諭を充てる.生徒の職業選択の指導や進路指導に関することの,連絡,調整,指導,助言をする.ただし,「進路指導主事の担当する公務を整理する主幹教諭」を置くときは進路指導主事を置かないことができる.進路指導主事は学校の進路指導が組織的に行われるために,企画・立案・運営の中心となる責任者である.具体的には各学年の進路指導係との連絡,調整,進路情報の収集,整理,分析,活用,上級学校との連絡などがある.高い専門性が要求されるため,専任化することが推奨されているが実際は入れ替わりが早い.
 教員の仕事は大きく教科担当,校務分掌,部活動に分けられる.公務分掌は学校の業務に対する分担である.「一人一役」という考え方によって校務が細かく分けられている.それぞれ分掌組織である部に分かれることになる.分掌の責任者は主任や主事と呼ばれており,校長が決定する.非常勤の職員を除いてほとんどの職員が分掌に割り振られることになる.ただし,学級担任になっている場合は割り当てないことが多い.
 生徒指導,生活指導,特別指導などを行う生徒部や生活指導部では,生徒会,校則違反者の指導など行っている.学業に関すること全般を扱う教務部では,授業時間割や年間計画の立案,成績,学内規定などについて扱う.進路指導部は進学,就職のガイダンスや面接指導の企画調整や企業との連絡など行う.保健部は健康診断の企画やゴミ,衛生の管理を行う.総務部ではイベント企画や外部との連絡調整などをする.教務部と総務部の仕事が曖昧なことも多い.
 校務分掌とはまた異なる役職も含まれるが,学校の充て職には主任や主事には,教務主任,学年主任,保健主事,進路指導主事,学科長などがある.

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