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インターンシップと職場体験

 平成11年に中央教育審議会の答申 「初等中等教育と高等教育との接続の改善について」のなかで, 発達段階に応じた小学校からのキャリア教育を推進することの必要性が主張されている.小学校では職場見学,中学校では職場体験,高校以降はインターンシップを行うとしている.目的としては望ましい勤労観,職業観を育成していく上で,学習意欲や職業に対する理解,コミュニケーション能力の向上などを狙っている.
 インターンシップとは学生が企業や行政機関などで一定期間の就業体験をすることである.日本では1990年代終わり頃から本格化した.多くの大学が職業観の形成や採用活動の一環として行っている.インターンシップにも様々な形態があり,中学校で行われるような職場体験的な短期のインターンシップや採用に直結するようなものまである.大学の授業科目として行われるもの,人材ビジネス企業が主催するもの,個別企業に直接応募するものなどに分かれる.大学では単位認定を行う授業科目とされていることが多い.
 東京都の一部の専門高校では日本版デュアルシステムなどが取り入れられている.特に高校ではインターンシップよりも長い期間就業訓練を行っている.2年次,3年次などに前期後期それぞれ1ヶ月程度企業などで実習する.学校での理論だけの勉強ではなく企業で技術を習得する.
 キャリア・スタート・ウィークは平成17年11月から文部科学省が勧めている,中学校で5日間以上の職場体験と地域の協力体制を構築する活動である.中学校で行われている職場体験は「生徒が事業所などの職場で働くことを通じて、職業や仕事の実際について体験したり、働く人々と接したりする学習活動」として定義されている.公立中学校の約90パーセントで職場体験が実施されている。

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