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北ドイツ旅行②ドイツ最大の港町ハンブルク

ハンブルクと聞いて、まず思い浮かべるのは港。
そして、街の中心にある美しいアルスター湖。
他には、世界遺産に指定された倉庫街、音楽や演劇がお好きであればエルプフィルハーモニーを思い浮かべるかたもいらっしゃるだろう。
もしくは、港町らしいオトナの区域レッパーバーンを思い出すかたもいらっしゃるだろうか。
とにかくハンブルクは、見どころの多い街だ。
人口は、ベルリンに次ぐ2位。
そして港の大きさは、欧州で3位。(ロッテルダム、アントワープに次ぐ)

なお、正式名称は、自由ハンザ都市ハンブルク Freie und Hansastadt Hamburg。
今までに、オペラを見に行ったり、友達に会いに行ったり、時には出張で訪れる事もあったが、いつ訪れても美しい街だ。

ハンブルク駅

駅構内や街中でよく見かける人形。
これは、水運び業をしていたハンス・フンメルという実在の人物だそうだ。
もともと無愛想な彼は、30kgにもなる水桶を担ぎ、なお無愛想になる。
それを見た子供達は、フンメル!フンメル!とからかい、囃し立てる。
彼は両手が塞がり何もできないので、モアス、モアスと言い返すというのだ。
モアスとは、ハンブルクの方言でお尻。

ドイツ語の罵り言葉で、Leck mich am Arsch- 俺の尻を舐めろ!というのがあるのだが、それの短縮形らしい。
これは本当にお尻を舐めろという訳ではなく、日本語で言えば、糞食らえ!とか消え失せろ!といったニュアンスの言葉だ。
こんなお話があり、今でもハンブルクでは、

フンメル、フンメル!
モアス、モアス!

と挨拶し合うのだとか。

駅を歩いていると、シナモンの香りが漂ってくる。
ハンブルク名物のFranzbrötchenは、シナモンのパン。
専門店を見つけたので、思わずひとつ購入。
まだ温かく、シナモンの香りが一層際立ち、とても美味しかった。

Grüner Bunker
Bunkerとは掩体壕で、色々な街で見かける事がある。
その掩体壕が、観光ポイントの一つとして新しくオープンしたと聞き、早速出かけてみた。

駅を降りると、巨大な掩体壕が聳え立つ。
こんなに大きな物は、初めて見た。

緑の掩体壕という名の通り、緑に覆われている。

建物の周りに設置された階段をグルグルと上がっていく途中に、元々の状態の一部が残されていた。

屋上まで上がると、そこには芝生が敷かれ木々に囲まれ、まるでオアシスだ。

港や街を一望できる。

知人に教えてもらうまで、私はここの存在を知らなかった。
戦争の傷跡も、こうして緑に囲まれた観光地の一つに変わる。
人々の心の中の傷も、いつかこうして癒されていって欲しいと願った。

Landungsbrücken
船の発着橋には、大きな船や観光船がびっしりと停泊している。

ミヒャエル教会
街の象徴とも言える教会。

入り口には、聖ミヒャエルが飾られている。

ダイヒ通り
昔ながらの建物が残るこの通りは、その名の通り、かつては堤防だったそう。

Minitur Wonderland
ミニュチュアワンダーランドは、とても人気で、旅行を計画した時には、すでにチケットは完売していた。

Elb Philharmonie
エルプフィルハーモニーは、いつか訪れてみたい場所のひとつ。
そこで、内部だけでも見学してみることにした。
建物自体がとても美しく、一度見たら忘れる事がない特徴的な形だ。
建設期間10年、総工費866ミリオンユーロ、日本円にして1352億円(=156円換算)という、巨大プロジェクトだったそうだ。

波打つように緩やかな傾斜が付けられたエレベーターは、美しさが際立っている。

見学デッキからの港の眺めも、素晴らしい。
この建物は、244室のホテル、レストラン、駐車場、そしてなんと集合住居部分もあるという。
家にいながら、この素晴らしい眺めを楽しめるなんて、本当に贅沢だ。
しかし、その値段は11ミリオンユーロ、約17億円。
その値段が高いか安いかは、個人の好みによるのかもしれない。

倉庫街

いつかは私も、この階段の奥でコンサートを聞いてみたい。。。

Spicherstadt
世界遺産に指定されている倉庫街。
赤レンガの建物が整然と並ぶ姿は、とても綺麗だ。
ハンザ同盟の中でも、最も力を持っていたハンブルク。
19世紀後半、ドイツ帝国が成立。
自由港区にて倉庫群の建設が必要となり生まれたのが、この倉庫街と言われている。
建設は1885年頃から開始され、今も世界最大級の倉庫街で、その広さは25ヘクタール以上。
倉庫街を歩くと、コーヒーの香りが漂ってきて、港情緒溢れるお散歩だ。

St. Nikolai Kirche
聖ニコライ教会は、第二次世界大戦により破壊され、今は塔のみが残っている。

市庁舎
ハンザ都市ハンブルクの顔ともいえる立派な市庁舎は、アルスター湖のほとりに建っている。

隣の建物は、なんとUNIQLOだった。

アルスター湖
湖には遊覧船が浮かび、岸には人々が腰掛け寛ぎ、思い思いの時間を過ごしている。

Nivea Haus
この街には多くの本社、本店が集まる。
青い缶でお馴染みのニベアを販売しているBaiersdorf AGも、ここハンブルクに本社がある。
私は小さい頃からニベアっ子で、そして今もニベアを愛用している。
これは行くしかない!

ここでは何と、世界で一つのオリジナルニベア缶を作ってもらえるので、とても人気だ。
お店の中で写真撮影をしてもらうも良し、お気に入りの写真をお店でアップロードするも良し。
私は自分用とお友達用をいくつか注文し、大満足でお店をあとにした。

次はいつ、ハンブルクを訪れようか。
毎年5月には、港祭が行われるそうだ。
花火も上がり、大変賑やからしい。
アルスター湖と花火。
きっと、素晴らしい眺めだろう。
では次は、5月に決定だ!
もしエルプフィルハーモニーのチケットが取れたら、最高の旅行になること間違い無しだ。

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