これからのモノづくりはハードとソフトの組み合わせ
先週末の土曜日、大阪市生野区の「ものづくりセッション vol.23」で、弊社のビジネスの取り組みについてプレゼンテーションをさせていただきました。
弊社は貼り箱という商品パッケージの製造業ですが、モノづくり特有のハード(スペック)一辺倒ではなく、ソフト(デザイン、ブランディング、マーケティング、コミュニケーションなど)を融合させた事業展開を行っていることについて、お話をさせていただきました。
私は最終的に家業を継ぎましたが、家に戻るまでに様々な仕事や経験をし、およそ15年ほど前にブランディングデザインに出会いました。
私にとっては衝撃的で、家業である貼り箱/パッケージの企画や製造にデザインやブランディングなどの概念を取り入れました。
またここ数年で、マーケティングやコミュニケーションとも融合させながら、いまの村上紙器工業所のカタチが出来上がりました。
特に工業高校(電気科)を卒業してから、最初はNHK大阪放送局でテレビのエンジニアを経験。その後一転して、保育園の保育士に転職しました。
そこからワーキングホリデービザを使って、カナダのバンクーバーに約1年半滞在し、レストランの皿洗いや日本人観光ツアー客の団体写真を撮影する仕事をしました。
バンクーバーでは、英語もろくに出来ない私を快く接してくれた友人たちに恵まれて、いい青春時代を過ごすことが出来ました。
それらの様々な経験から、製造業の中にないソフト(デザイン、ブランディング、マーケティング、コミュニケーション)の概念、一種の違和感や異質性、多様性を自分の中に取り組むことが出来たんだと思います。
スティーブ・ジョブズの言葉に「点と点は、いつか線でつながる」というのがありますが、直接的ではないにしろ一種の違和感が入り込む心地よさを、経験的にわかっていたのかもしれませんね。