プラモ未完成症候群
ラスボス前症候群
ゲーマーの間では「ラスボス前症候群」といわれる症状を呈する方がそこそこいらっしゃるようです。
どういうことかというと、ゲーム(特にRPG)をプレイしていて、ゲーム最終盤に倒せばクリアになるようなラストのボス敵(ラスボス)の直前まで来るとゲームをやめてしまうというのです。
理由としてはいくつか考察されていて
1・楽しいことが終わっちゃうのがイヤ、世界観に浸っていたくて時間を止めてしまう。
2・完璧主義でいろんな寄り道要素やお宝などを取り切っていないのにエンディングを迎えるのがイヤ。
3・ゲームシステム的にたいてい最終局面は敵が強く手間も時間もかかるので面倒くさくなる。
というのが主な理由みたいです。
他人事みたいですが私も実はこれで、古いですがドラクエ7も8もラストのダンジョン辺りまでいったところでなぜか続ける気がなくなって放置しちゃったりしています。
自分のことを考えると1番はまったく当てはまらなくて、心の中では早く終わらせて区切りをつけたいって思ってるんですよ。
なので2番と3番の複合って感じになると思います。
未完成病
で、なんでこんな話をしたかというとプラモデルにも同じようなところがあるから、なのです!
模型ファンのあいだでは昔から「未完成病」と言われ、「お手付きキット」の収納場所は「みかん(未完)箱」「みかん山」などと呼ばれています。
現時点でプラモ製作記の記事を2つあげていますが、どっちも大体できててあとは仕上げるだけ、のところで投げちゃっていた状態からのスタートです。
実はこの他にもあと数パーツ付けるだけとか、仕上げ塗装をちょっとやるだけとかそんな感じのキットがいくつもあったりします。
先のラスボス前症候群と重ねるとほぼ理由は同じでしょう。
1・キットをいじってるのが楽しく、終わりにしたくない
2・完璧主義でここも手を入れたい、あそこは修正したいなどがあるのに完成で終わりにしちゃうのはイヤ
3・完成直前は塗装の仕上げや折れやすいアンテナ取り付けなど失敗ができなかったり神経の使う作業・部品が多く面倒になる
私の場合はこれもゲームと同じで1の理由は無く、2と3の複合って感じになります。
これは色替えしようとしてみたものの、しっくりこなくなって投げてしまったホイホイさん。
さらに複合的な要因が
プラモの場合は他にも理由があると思っていて、そのためゲームよりももっとこの病気が発生しやすいと思っています。
4・接着や塗装の乾燥待ち時間が発生するため、手持無沙汰に新しいキットに手を出してしまう。
5・完成させると箱に収納できなくなり置く場所に困る。
個人的には最後の5番の要因がすごく大きいです。
都内の集合住宅住まいなのでそもそも家の中に模型を置くスペースがほとんどないんですね。
迷彩を始めたが面倒になってしまったウォーターラインの睦月。
特に飛行機と軍艦が顕著
ガンプラなんかはたいてい完成すると箱より小さくなってむしろ収納が楽なのですが、特に飛行機や軍艦はたいてい箱に収まらないサイズになります。
戦車は砲塔を外せば結構大丈夫かな。
キットの箱はランナーが収まる薄い長方形のケースが多いですが、飛行機って完成するとたいてい横幅(翼長)か高さ(垂直尾翼から車輪まで)がマシマシになってしまって箱に収まらなくなります。
軍艦は主に高さ(艦橋やマスト)がネックになります。
アンテナやマストなど細く出っ張ったパーツも多く、収納できたとしてもちょっとした揺れでぶつかり、すぐ折れます。
飾る場所が確定しないと簡単に完成に持っていけないとなると、安全に箱にしまえる状態で止めておかざるを得ないわけなのです。
この零戦なんかまさにそれ。ほぼ完成してるのに保管場所の問題でこの状態のまま。
箱に工夫とか
実現性やコストは度外視しての要望なんですが、キットの箱が完成品がしまえるサイズに変形するとかしてくれるといいなっていつも思っています。
丁度いい収納箱を探してもいいのですが、せっかくボックスアートもあるのですしキットの箱そのものを生かしたい。
高さと強度を稼ぐために支柱のようなものを立てたり、アンテナやピトー管を保護できるように固定できるような仕切り板をつけるとか。
もしくは完成後用の組み立て式収納ボックスを同梱してもらうとか…。
引っ越しとか完成品の譲渡にも便利そうです。
実際にメーカーにお願いするにはちょっと無理がありますかね…。