鍼灸院に集客するなら「初回」に紹介をお願いしよう
「鍼灸院、どうだった?」
そうです、そういうものなんですよね! 患者さんの「家族」や「職場の同僚」って、初回に鍼灸院に行ったあと、必ず「『鍼灸院どうだった』って感想を聞いて来るもの」なんですよね! これに気づいたときは震えました。
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開業当初、お金がなかった私は「患者さんの紹介」で新患を増やそうと必死でした。
患者さんがコチラに打ち解けたとみるや、即、紹介のお願いをする。割引チケットを押しつける。
いま思えばかなり強引でしたし、不躾なお願いの仕方をしていたと思います。そんなやり方をしていましたから、紹介で来てくれる患者さんも月に1人いるか、いないかでした。
「どうすれば患者さんに新患を紹介してもらえるんだろう?」
そんなこと考えながら、毎日をモンモンと過ごしていたある日のこと。
ピリピリと刺すように奥歯が痛い! 施術に集中できない!
そう、私は「虫歯」になってしまったんです。もう痛くて痛くて。
その日のうちに緊急で歯医者さんにかかりました。
歯医者さんから帰ると、心配していた妻が「歯医者さん、どうだった?」と私に聞いてきました。私は歯医者さんから聞いた内容を話しました。虫歯は少し削るだけだったこと、銀歯にならずにすんだこと、ホワイトニングもしてくれること、こどもの治療のための設備が整っていたこと、などなど.........!!!!?その瞬間、私は気づきました!
そうか、患者さんを心配している「家族」や「会社の同僚」などの身近な人たちは、「はじめて鍼灸院に行ったあと、必ず感想を聞いてくる」ものだ。それなら、「鍼灸院で初回の治療を終えた患者さん」が、家や職場で感想を話すときに、自然にウチの鍼灸院を紹介してしまうような、初回の対応を考えればいいんだ。
私は、すぐに試してみました。初回の施術を終えて帰られる患者さんに、プリントをお渡しすることにしました。プリントの内容は、患者さんの痛みの原因や治療を受けた日の過ごし方を書いた「お持ち帰りカルテ」。患者さんが家や職場でこれを使って説明する=ウチの鍼灸院を紹介(宣伝)してくれる、というわけです。
効果はすぐでました。このやり方を初めて試した患者さん、腰痛で悩んでいた介護の仕事をしている女性、同じように腰痛でお悩みだった職場の同僚を紹介して下さったんです! それも、3人も!
初回に渡す「お持ち帰りカルテ」を公開
「お持ち帰りカルテ」を患者さんに渡せば、家族や同僚に「どうだった?」と聞かれたときに、見せながら説明してもらえると考えて作りました。
もっとも大事なポイントがウチの鍼灸院で対応できる疾患をすべて入れたこと。
もともと紹介してもらえるのは、腰痛や坐骨神経痛ばかりでした。それが、頭痛やパーキンソン病などが紹介されるようになったのは、チェック項目形式にして、対応可能なものが見る人にひと目で伝わるようにしてからでした。
「お持ち帰りカルテ」の渡し方
お持ち帰りカルテを渡すときも、紹介につながるように声をかけます。
そのために、問診のあいだに家庭や仕事のことを聞いておくようにしています。
家族がいらっしゃるなら、
「奥さまも心配されていると思いますから、見せてあげてくださいね」
仕事でなった痛みなら、
「上司の方に見せて、症状に無理のない労働ができるように相談してください」
と伝えます。
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これからも鍼灸院を経営する先生に役立つ情報を発信していきます。スキ、フォローしてもらえるとうれしいです。