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世の中には様々なものがあり、色々なをしている。

その一つひとつもまた、視点を変えると違って見えるから面白い。

そんなことをTVドラマ「#家族募集します」を観ながら改めて考えた。

ひょんなことから、シングルマーザーシングルファーザーとその子どもたちが家族となり、一つ屋根の下で暮らしていくストーリー。

それぞれが苦悩していても頼れる人がいなかったり、その悩みを打ち明けられる人がいない中で、昨日まで他人だった人たちと家族になることで、明日へ向かって元気に歩いて行けるようになっていく。

私のお気に入りの親子は黒崎さんとその子どもで、話が進むにつれて父と娘の関係性が変わっていく姿に私は特に引きつけられた。

ドラマの世界ではシングル〜が取り上げられ、彼彼女らが理解される、そんな多様性が広がっている一方で、現実世界では家族の形がまだまだ不自由だなと思う。

夫婦が結婚する時に、同じ姓にするのも良いけど別々も良いよねという「選択的夫婦別姓」は今だにこの国では認められていない。(ただ、これば日本人同士の場合で、相手が外国籍の人との国際結婚の場合は夫婦別姓が認められている…なんで違うねん!)

夫婦になるのは男性と女性だけでなく、男性と男性や女性と女性だって認められていいのに、実現はまだ遠そうだ。

夫婦別姓同性婚も、夫婦同姓異性婚を否定するわけではなく、どちらもOK色んな形があっていいじゃんというものなのに、なぜか進まない。

とても問題であるが、この国でこんなことになっているのはある意味当然なのかもしれないと、あるニュースに対する声を聞いていると感じる。

それは某男性が海の向こうで資格を取り、某女性と結婚して向こうの国で暮らそうとしていることに対しての、世間の声である。

私が書くまでもないが、彼女は彼と一緒になりたいと思っていて、それは憲法24条にある「婚姻は両性の同意のみに基づいて成立」の通り、尊重されなければならない。(彼女の立場が憲法の外にされていることも含めて、きちんと考えなければならないわけだが)

どうやら2人の結婚に反対している人は彼女の味方のようであり、彼女のためを思ってのことのようなのだ…。そうしたらば、応援している人たちが逆に彼女を苦しませている…とても悲しい。

彼女に彼は相応しくないなどの声が聞こえてくるが、繰り返しになるが2人がOKなら結婚はOKなのである。外野がどうこう言うことではない。ただただお節介だ。

この事象のように、どうも自分の家族感を他人に押し付けるのがこの国では散見される。

このようになった理由は様々だろうが、一つには他者の視点を入れないことだと思う。

一昔前に、「日本のここが変だよ」と外国人にこの国のおかしなところを言ってもらって盛り上がる番組があった。しかし、今はそういうものはなくなり、「この国がいかに素晴らしいか」の番組が流れている。

念のために書くが、この国に素晴らしいところはあると私も思っている。だが、それと共に省みるところも沢山あると思う。

入管でのことも多様性を認めないこととも繋がる問題だ。

この国に今必要なことはきちんと省みることであり、そして多様な価値観をもっと認めていくということだ。

そのきっかけになるのが、映画やドラマを観て多様な価値観に触れ、様々な視点を知ることだ。そして、そこから自分の周りの世界に当てはめながら考えを深めていくことで、人は成長していけるだろう。

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