工場バイトは怪物に気をつけろ①
Yパンの工場バイトがあったので応募しすぐ決まった。無職、正社員数年目から翌年それは住民税と国保がそれはそれは大出費。働かなければと夜勤の工場バイトにした。
基本的にバイトが多数でバイトで成立しているのがYパンの工場であった。数名の社員、毎日入れ替わりつつ常連のバイトおばさんがいる。始めてのそういったバイトだった私は怪物がいるだなんて思いもよらず稼ぐつもりで初日を迎える。
今思えば、初日から怪物と出くわした。パン工場だけれどいろんな部署があり初日は、タルトを作る部門だった。社員は四人とアルバイトが4人ほど。私と同じ日に入った人が2人ほど。タルト生地が型に入ってタルト液を流されたものを鉄板に並べて、その鉄板を鉄板置きに並べるのを指示される。初めてすることに慣れない中、向かいにいたバイト女がタルトの上にココアパウダーを流す工程を私の前の工程でやりながら馴れ馴れしく話しかけてきた。「何歳?」と。ここから可怪しい。なぜ年齢など教えねばならぬのか。しかも、お前は名乗らないのか。声からしてその女はおばさんらしい。とまといながら年齢を答えてしまった私。そしたら始まる「私がその年の頃は〜」何が言いたいのかわからない。何歳と聞いてきた頃からこの女は私がこのバイト初心者だと気づいていたのだから常連バイトなんだろう。その女、以降Oと呼ぶOは社員にも強い口調で叫んでいた。怖い。例えば「これは誰がする?」と社員が言えば「私がする!あんたはこっち!」と自分のいいようにする。私が初めてしたタルトを天板に並べて天板置きに置く作業をすることになったときも、他の社員が手が空けばここ(タルトが流れてくるベルトコンベア)を拭いてねと言われたのに重ねて「いや、できるならじゃなくてして!」と強く言われた。慣れない作業をしてるのに「はい今吹いて!」と言われる。いや慣れない私にはできないのにやれという。じゃあお前さんがやったらいいとちゃいますか?と心で思いながら無視をする。そんな初日のはじめから地獄、しかしまだ続く。
仕事が終わり掃除をする段階になり、布巾で拭いてと指示されたところを拭いていた。すると、「貸して!(私の布巾を奪う)こうやって拭くの!あんたのは力が入ってないのよ!!」と拭きはじめた。何ら変わらないのに何を怒られているのか、そんなに自分で拭きたいならどうぞと無視して別の掃除を始めようとした。するとなんか叫びだしたので聞くと「ちょっと!あんたが拭かないと意味がないでしょ!」と言いながら布巾を押しやられる。面倒くさいなあと受取拭き出すとずっとなんかまた言い続けてた。口の前に手を動かせよと言ってやりたいがまた怒鳴られても面倒が極まるので無視して続けた。
教訓としては、初日から怪物は潜んでいる怪物に目をつけられぬように適度に受け流そう。怪物の特徴は、社員にも強気か気持ち悪いほどの猫なで声でいい子してる、見下した態度を取ってくる、理不尽を感じる言動。基本的に工場バイトに人権はない。人事に言っても無駄なので逃げよう。怪物は単体ではなく時として団体で嫌がらせをしてくるから、単体の怪物だけに気を取られるな。
ちょっと後日また直します