介護制度は手厚すぎる?!

noteの記事は勉強になる内容も多くて、毎日何かしら読んでいる。
特に、介護系の記事は興味深くて面白い。

介護福祉士の方やケアマネージャーの方が投稿する多くの記事は、利用者さんへの思いやりや温かい言葉が多くて、「あぁ、こんなすてきな人たちに最期に出会えたらラッキーだなあ」と感動しながら読んでいる。

介護系のニュースで多いのは、介護制度の改悪や介護職員の給与面含む処遇の問題、そしてときどき虐待事件なので、介護業界って闇だと思われがちだけれど、noteを読むようになって、介護の仕事が大好きで悩みながらも頑張っている人たちが多いことを知って、介護に関わる仕事もいいなと思うようになった。

最近、ケアマネをしているというある人の記事が偶然目に留まった。
その人は、わたしがこれまで目にしてきた記事とは違い、「高齢者にこんなにも税金を使う必要があるのか。今の介護制度は高齢者に手厚すぎる」という内容で、現状の介護制度への不満だった。

現役のケアマネの方でこういう記事を書いている人を見たことがなかったので、新しい視点だなと思った。

でも、そういう考えで現役でケアマネをやっているとつらくならないのだろうか。その人の基本の考えが「介護制度はもっと手薄くすべき」「高齢者は優遇されすぎている」だとすると、現場では困っている利用者さんやその家族にお会いすることが実際に多いわけで、どう対応しているのだろうと興味がわく。

病院で患者をモノのように扱う看護師や、介護施設での虐待の話や、ヘルパーをしている友人のとんでもない話を聞くと、「その仕事向いてないからやめたほうがいい」と思う。
人を故意に傷つけてしまいそうになったらそのときが辞め時だと思う。
職業の選択は自由で、なんだってあるのだから、わざわざ濃密に人と関わらなければならない仕事を選ぶ必要はないと思う。

初任者研修を受けたときの講師がそれはそれは見事な介護技術を持っていて脱帽した。
これこそ本当のプロだなと思った。介護技術だけでなく、患者さんや利用者さんへの対応もまさにプロ。
「介護はボランティアじゃない。介護という仕事で給料をもらうプロの仕事だ。患者さんや利用者さんに申し訳ないと思わせるような仕事のやり方はプロじゃない。」と言っていた。いかに気分よく過ごしてもらうか、そのための技術と対応力を備えている素晴らしい講師だった。

いろんな考えの人がいるけれど、自分や大切な人が介護される立場になったとき、「介護を手薄く」と考える人にケアプランを立ててもらったり介護されたりするのはちょっと嫌だなと思う。




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