生まれ変わったら別の人生を歩みたいな、と思う人は幸せな人なんだと思う

友人とこれからの生活について話していて、突如彼女が「わたし、生まれ変わったら別の人生を歩みたい。」と言い出した。そして例のごとく、「○○ちゃん(わたしのこと)は生まれ変わったら何になりたい?」と子どものような質問をしてきた。「わたしは生まれ変わりたくなんてない。もう一度こんな面倒なことをいちから繰り返すなんてまっぴらごめんだ」と冗談半分に答えた。友人は驚いたように笑っていた。

子どものころ、母に何げなく同じ質問をしたことを覚えている。母の答えはわたしが期待していたものとはずいぶん違うものだった。よく覚えていないのだけれど、「ねこになりたい」とか「鳥になりたい」とかそういう答えが返ってくるものだと子どものわたしは思っていたのだが、母の答えは「生まれ変わるなんてまっぴらごめんだ」というものだった。

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