好きなタイプの話。
「好きなタイプは?」
こんな質問を小中学生の頃にされた経験は誰にでもあると思う。
もちろんこれは、ポケモンのタイプでもデュエマのデッキの話でもなんでもなくて好みの異性のタイプの話。
女子大生ブランドも終わろうとする今となっては、「相手の条件は?」なんて質問に変わってしまったからこの質問がいかに純情で能天気だったかに思いを馳せて懐かしく感じてしまうのだけれど、そんな話はいいとして。
モテる男の人って、小学生は足の速い子、中学生ではちょっと悪そうなやんちゃな奴、高校に入ったら面白くて目立つ人、大学生は学歴次第、大人になれば年収だのステータスだのが高い人、という勝手なイメージ。
これは色恋沙汰に疎い女の本当に勝手なイメージ。違ったらすみません。
そんな私の中学生の時の好きなタイプといえば、「日本語が通じる人」。
当時、好きなタイプは日本語が通じる人だというと「日本人全員じゃん」とよく言われたものだけど、勿論そういうわけではなくて。
語彙力足らずな当時の自分の言葉を補うならば、
ストレスなく意思の疎通が図れる人
同じ程度の知識や教養、語彙を持っている人
共通の話題で盛り上がることができる人
とかそんな感じなんだろうと思う。
こちらの意図したとおりに言葉を受け取れて、私の理解できる言葉で表現してくれる人。
なんて最低限の当たり前の条件のように言っている若干13,4歳の少女が、彼女の求めていることがどんなに難しいことか思い知るのは約10年後のお話。
この条件が高望みなのか妥当かなのかどうかは一旦置いておいて、好きなタイプは?と聞かれて、真顔で真剣に「日本語が通じる人」なんて答えちゃうなんて捻くれてんなぁ、お前。もっとわかりやすく生きろよ。と、思います。我ながら。
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