声かけ1つで変わる、子どもとのアート鑑賞
4歳男子+小2女子と一緒にモネ展に行ったところ、想定外に楽しんでくれたので、鑑賞時に意識した声かけをまとめてみたいと思います。
これまでのアート鑑賞
私自身、アート・美術に詳しいわけではないですが、気になる展示があったら折角だから…と子どもも一緒に観に行くことが時々ありました。
でもいつもは、こっちはゆっくり観たいけど、子どもはあっという間に飽きて、「早くー」「まだー?」の連続、あっという間に終了!というケースばかり…
折角観るんだから、お互いに楽しく観れないかな?と感じてました。
今回は、対話型鑑賞を意識
最近対話型のアート鑑賞をやってる方と話す機会があったりして、今回は対話型を意識して観たところ、子どもたちの絵画への関心がぐっと変わりました。
まず行く前に、こんな時代に生きてた、こんな人が描いた絵を観に行くよと写真を見せながら簡単にインプット(ちなみに「モネ」って名前が女の子だと思ったのにおじさんだった!という感想もほっこり)。
絵を観るときは私自身が「絵の見方や感じ方は自由!」という意識で、声をかけてみました。
わあ、これ何だと思う?
この水は、川かな?湖かな?海なのかな?
人いるの見えた人!何人いるかな?何してそう?
自分がこの絵の中にいるとしたらどこで何してる?
これ、朝焼け?夕焼け?どっちだと思う?
この絵の季節はいつだろう?
これとこれ同じ場所だね。どっちの方が好き?どうして?
面白かったのが、私には2人しか見えない人の姿が、子どもには「5人いる!」と映っていたり、私には見えてないけど「あそこに船があるね!」と言ったり、ついキャプションを見てしまう私の横で直感的に「雨だーー!」と反応していたり、私にはない視点で自由に観てくれた点です。
また、今回のモネ展が「連作の情景」というテーマだったこともあって、同じ場所の季節や時間帯違いの絵をみて、「私はこっちが好き!」と家族で投票しながら観れたのも楽しかったポイントの1つのようです。
予想外の嬉しい反応
正直行く前は、風景画がメインだし、あまり興味ないだろうなあ〜と思ってたのですが、帰宅後4歳の子は「あ〜〜〜楽しかったー!また行きたいね!」とまで言ってくれたのがとても驚きでした!
私にとって、これまでの美術館体験と全く異なる反応で、こちらの意識と声かけ1つでこんなに変わるんだ!とびっくり。
また、上の子は最初「えーあれは人じゃないでしょ!」など下の子のコメントを否定するようなことを言ってたのですが、絵は自由に観ていいんだよという話をして、実際にみんなの視点や好き嫌いの感覚がこんなに違うんだ!ということを体感してもらえたのも良かったポイントです。
きっとちゃんと学んだら奥深く色々な手法があると思いますが、「話しながら自由に観る」を意識するだけで、楽しい時間になるという気づきでした。