子どもとのアート鑑賞を楽しむコツ
去年家族でモネ展を観に行ったところ、下の子がとても気に入り、今年は下の子と2人で別のモネ展を観てきました。
「5歳の男の子と、ママ」だと、まさか子どもに「行きたい行きたい!早くモネをみにいきたいぃーー!」とねだられたとは思われないだろうなあ〜と思いながら、今回は国立西洋美術館の「モネ 睡蓮のとき」へ。
モネは、同じ場所の別の季節や別の時間の絵がたくさんあるのが面白く、まずは似てる絵を見て「どっちが好きー?」と言い合いながら観ていきました。
好きなものは、同じ時もあれば、違う時もあって、その時々で「どうして?」「こっちの方がむらさきが入ってるから好き」など話しながら進んでいきます。
驚いたのは、写真撮影OKゾーンで出会った、私も子どもも今回の展示で一番好きだなあ〜と思った絵をゆっくり観ていた時のこと。
突然「カエルいるかなあ〜」と話してくれたのが、以前読んだ『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』と似ていたのです。
お、これはと思い、「季節はいつだと思う?」と聞いたら、「春でねー雨が降ってたの。で、虹が出たんじゃない?」と物語を広げてくれて、絵の「枠」を取っ払った想像力の広がりに感動してしまいました。
先ほどの『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』の中では冒頭に別のモネの睡蓮が載っていて、4歳の男の子が「かえるがいる」と話したというエピソードが載っています。
その中では、「自分だけのものの見方」そして「自分だけの答え」を見つける重要性について触れられていました。
改めて「アートを見る」といった答えのないことを、子どもと一緒に対話をしながらできるって、とてもいいなと思った出来事でした。
私自身が子どもと対話をしながらアートを見るときに気を付けていることはこちら↓
先に話してくれたことがあればそれを広げる
子どもが気になった絵があったらら、色々投げかける(どんな季節?どんな時間?何してそう?どっちが好き?どこが好き?どうして?などなど)
答えが返ってこなくても追求しない(言葉にできないからこそのアート。言語化を無理強いしない。静寂を楽しむ)
自分の意見も言う(こっちが好き、ここが好き、この色が好き、夏っぽいな〜、夕焼けじゃない?などなど)
子どもの話したことを絶対否定しない(例えキャプションに書いてあることが真逆のことでも感じることは色々でOK)
自分と子どもの感じ方の違いも味わう(へぇ〜確かにそっちもいいよね)
また、個人的には初めて見る画家の展示なら興味がなくても一緒に行ってみる、一度見て興味がなければ二度目は無理に誘わないと思って、今回は興味がない上の子は一緒に行かず……となりました。
同じものを見ても、子どもによってハマったりハマらなかったりも面白いなと眺めています。
今回は、アートを子どもと見るとき、どんなコミュニケーションを取ったらより楽しく深められるか?のメモでした。
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