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ワークショップ✖️社会構成主義 でようやく気づいたこと

 WSD(ワークショップデザイナー育成プログラム)修了生 のアドベントカレンダー「WSD Advent Calendar 2024」の5日目を担当する、青学8期の晴歌です。
※WSDについては公式サイトをご覧ください

 アドベントカレンダーに参加して4年目、毎年1年を振り返って個人的なトピックを書かせてもらっていますが、今年はこの数年ハマってる「社会構成主義」とワークショップの関係性を私なりにまとめてみたいと思います。


(私にとっての)それぞれの位置付け

ワークショップとは?

 「ワークショップ」という言葉は、歴史を紐解いても本当に色々なジャンルで使われていることから、その人のバックグラウンドによって思い描くイメージが全く異なるものだなと感じてます。
 「あ〜なんかクラフト系の作るやつ?」「演劇のセミナー?」「研修でよくやるやつ?」「地域でやる座談会?」などなど。

 私なりの定義としては、「自分の思考を外在化し、他者との対話で気づきがある」ものがワークショップかなと思っています。
 そのための仕掛けをつくるもので、その手法はいろいろなものがあるというイメージです。

社会構成主義とは?

 社会構成主義は、より学問・学術的な言葉として、ちゃんと定義のようなものはありますが、こちらも私なりの捉え方としては、こんな感じです。

  • 「言葉」1つで捉え方が変わる=目の前の現実は変わる

  • どんな物事も、関係があって初めて成り立つ=相手がいないと挨拶も意味をなさない

  • 同じ「言葉」でも、人によっても、関係性によっても、捉えてる意味が異なる

  • つまり、相手と共に、意味を作ってく=現実の未来も変えていける

ワークショップと社会構成主義の関係性

WSDで学んだ2つの関係性

 実は、10年以上前にワークショップデザイナー育成プログラムで学んだ時には、「なんかよくわからないな」とスルーしてしまってましたが、しっかりと関係性が解説されていました。

できる  =行動主義
わかる  =認知主値
わかちあう=社会構成主義=WS
※相互作用で意味を作り出していく「〜しあう」こと

 これが、社会構成主義を学んできた中で、ようやく、なるほど!と思えるようになってきました。

自分なりの解釈

 ここ数年、社会構成主義の本をみんなで読み解く読書会に参加しています。

 また、今年は社会構成主義のイベント「TIJ Festival -タオス祭- 2024@TOKYO ー研究者と実践者が共に創る社会ー」の中で、参加者自主企画に手を挙げ、これまで開催してきた社会構成主義についての勉強会のまとめを元にみんなで話す機会もありました。

 そのような中で、社会構成主義の考え方を学ぶことは、日々の周りの人との関係性やコミュニケーションをよりスムーズにしていく潤滑油のようだなと感じています。
 例えば、「人の数だけ考え方・捉え方はある。自分が絶対では決してない」「自分には受け入れられない考えを持っている相手でも、納得はできなくても認めることで対話の糸口が見えてくる」といったようなところ。

 ところが、学べば学ぶほど、読書会のメンバーと話していても難しさを感じています。「自分はそう理解しても、相手がそう思ってないと距離が縮まらない」「頭ではわかっても、なかなか日常に落とし込むのが難しい」などなど。
 確かに、非定型な日常のコミュニケーションに、即活かしていくのはなかなか難しいなと思うのですが、ここでワークショップの出番なのでは?!と、巡り巡ってようやく気づきました。

 ワークショップは、私にとっては「思考の外在化と共有をする場」を、定型のコミュニケーションの場として作っていくことです。社会構成主義の観点と掛け合わせてプロセスを言葉にすると、こんな感じかなと思いました。

  • いろんな仕掛け(問いの設定や場の雰囲気、アクティビティ、全体の構成などさまざまなものがある)を用意することで

  • 自分と相手の考えていることを言語化するお手伝いをし(自分と違う考え・捉え方に出会う)

  • そのことで新たな気づきが生まれ(「そういう考え方もあったんだ」「自分がこう考えていたのはこういう理由だったんだ」)

  • 時には新たな方向性を見つけていき(黒か白じゃない、第3の選択肢を見つけていく)

  • 参加した人同士の関係性も変わっていく(新しい意味を生み出したことで、より良い関係性へ)

 ただもちろん、日常生活の中でいつでも定型的なワークショップをつくり・お誘いするということはできないので、ある一定の集団の中で困りごとがある時とか、あるテーマでのコンフリクトが起きてる時とか、場面場面で使っていくというイメージかなとは思います。

 ということは…社会構成主義自体を体感するためのワークショップをつくってみても面白いかかも?あるいはワークショップの要素を、日常の非定型コミュニケーションに活かせるものがないかを探ってみてもいいかも?
 などなど、書きながら今後考えてみたいことが浮かんできましたが、今回はここまででおしまいにしたいと思います。ワークショップ✖️社会構成主義、話してみたい方がいたら是非お声かけください。

■アドベントカレンダーはこちら!

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