小林ハレ

鎌倉在住 | 餃子が好き | 世界一よくできた夫と、大好きな息子と、ちょっとおデブな猫と暮らしています | 質問箱はこちら▶▶https://linktr.ee/haretohoshi_

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私は飽き飽きしている

SNSは好きな方だ。 mixiが流行った時も、毎日ポエムのような日記をあげていたし、さらにその昔は、レンタルサーバーで借りた無料のサーバーに自前のホームページをこさえて、刹那とか、無垢とか、覚えたての漢字を使った小っ恥ずかしい詩をアップしたりしていた。いわゆる個人ホムペである。あの頃使っていた、掲示板に「カキコする」とかチャットで交わした「こん」とかいう挨拶も、今では過去の遺産となり、私たちの生活の遠いところに捨て去られている。時間が流れ、あらゆるコンテンツがその波に追いやら

    • 人んちのことなんて。

      他所は他所、うちはうち。 幼い頃、親から叱られた記憶を辿れば、多少言い回しの違いはあれど、誰しもが言われたことのある言葉だと思う。しかしこの言葉を「ああそうか、なら仕方がない」と思える人間がどれほどいるだろうか。少なくとも私は違う。友達が持っていれば自分も欲しくなったし、なぜあの子はああなのに、私はこうなのだろう、とその違いに辟易していた。可愛いあの子が羨ましかったし、頭がいい人のことをずるいと思った。運動神経がいいとか、異性にモテるとか、そういったすべての類が、私の嫉妬の対

      • #ハレコピ「夏に本を読みたくなるコピー」

        夏の日の図書館が好きです。 蝉がびーんびーんと鳴いている街角で、静かに建つ四角い建物。公立図書館。中に入るとひんやりと、それでいてぬるりとした冷房の空気が私の肌を撫でる。どこか埃っぽいような、しっとりとした空気。館内音楽も、人の声もしない。時たま思い出したように、本棚の影に隠れた人々が紙をめくる音だけがしている。 図書館の各所から、うずたかく積まれた本の気配がしてくる。人々の雑念は本に吸い込まれ、本の中では数限りない登場人物たちが息を潜め、人々がその本を手に取るのを待っている

        • エッセイ漫画/幸せな日々の隙間で

          厨二病が治らないまま、30歳を過ぎてしまいました...毎日気持ちが前向きになったり、投げやりになったりを繰り返しながら年をとっています。まぁ、テキトーにやりたいですね。人生は絶対、楽しい方がいい。

        • 固定された記事

        私は飽き飽きしている

          今日思いついた、架空の求人広告のコピー 「出会い(deai)は、アイディア(idea)のはじまり。」

          今日思いついた、架空の求人広告のコピー 「出会い(deai)は、アイディア(idea)のはじまり。」

          自信がない日に読む話

          小学生の頃、同級生の男子たちにこぞって嫌がらせを受けていた。会話をしてくれないとか、廊下であからさまに避けられるとか、私が一度袖を通した給食着はきれないか、とかそういう嫌がらせだ。1人首謀者がいたのだ。小学5年生の野外学習のとき、班長だった私は、掃除の時間に一番のりで集合した特典に、掃除する場所をどこでも選ぶことができた。私は一番楽な廊下を選んだ。他の班の班長だったその首謀者は、一番最後に来たから残り物のトイレ掃除をする羽目になった。きっかけはそんな小さなことだった。いや、も

          自信がない日に読む話

          #ハレコピ「パンを食べたくなるコピー」

          パンは、好きですか? パン、と一言でいっても、実際のところ種類がたくさんあるし、食パンもフランスパンもベーグルもカレーパンもアンパンも、言ってしまえばパンなわけで、「パン好き〜」の一言で片付けるにはあまりにも奥が深い。それでも、やっぱり「パンが好きか?」と問われれば、私は迷いなく「好き!」と答えることができる。パンには、他の食べ物とは違う、何か特別な魔法があるような気がする。 今回はのんびりと「パンを食べたくなるコピー」を考えていきます。とは言っても、「食べたくなる」という

          #ハレコピ「パンを食べたくなるコピー」

          #ハレコピ「そうめんを食べたくなるコピー」

          素麺というば夏の風物詩である。もくもくと湯気を立てながら、台所で茹でられる素麺。氷が入った麺つゆのお猪口。からんからんと音を立ててテーブルに運ばれる。細く切り揃えられた大葉や、みょうが。ネギに梅干し。白胡麻まで振っちゃったりして。大量の麺が冷水で締められ、私たちの目の前に並べられるのだ。 いや、この際冷麦だっていい。とにかく、線の細い、あの類の麺類が恋しい。夏になれば誰だって食べたくなる。暑い暑いと言いながら食べる、するりと喉を通るあの麺が、私たちはみな、恋しいのだ。 夏を

          #ハレコピ「そうめんを食べたくなるコピー」

          #ハレコピ 「自転車」

          コピーをいろいろ考えて書くnoteをコーナー化してみようと思う。思いつきだけど。いつまで続くかな? お題は私のテキトーセレクトです。「こーゆーのはどう?」などがあればぜひコメントください!(まだnoteのコミュニケーションの取り方がわからない...)特に批評とかは求めてないですが、言いたいことあったらどうぞ! ちなみに私は、 ・事業会社の会社員 ・マーケティング系の部署(ひろ〜い意味で...) ・制作物とか企画のディレクションしたりしてる という感じなので、コピーライター

          #ハレコピ 「自転車」

          げんなりする。私の抱えている仕事は私にしか見えず、暇だと思われているのか、時短勤務だから定時であがるのが当たり前だ、という雰囲気。抱えている仕事の半分は手放したいのが本音である。みんなそうなのかもしれないけれど。それにしたって。

          げんなりする。私の抱えている仕事は私にしか見えず、暇だと思われているのか、時短勤務だから定時であがるのが当たり前だ、という雰囲気。抱えている仕事の半分は手放したいのが本音である。みんなそうなのかもしれないけれど。それにしたって。

          不幸を吸う

          今から2年以上前の話。妊娠8ヶ月が過ぎた頃。 仕事中に、学生の頃の友人から唐突に連絡がきた。「会いたい!」というだけの端的な連絡だった。いつも脈絡なく唐突な提案をしてくるタイプの子だったので、その文面自体には驚かなかった。お、なんだ久しぶりだなぁ。と言う感じ。 ただ、その頃の私は産休に入る1週間前であった。初めての出産であったから、産休中は実家に帰り、いわゆる里帰り出産をする予定だった。故に、現実的にすぐその子と会える時間があるかというと、なかなか難しかったのだ。 私は「久し

          不幸を吸う

          シン・ウチノネコ

          「よつば」が我が家にやってきたは、2019年3月3日だ。 よつばは我が家の三毛猫である。三毛猫なので、もちろんメス(オスの三毛猫は数%の確率でしか存在しないそうな)。少々おデブでお腹がでている。横浜市内の保護猫団体の譲渡会で出会った。その時私は妊娠4か月くらいでお腹の中に息子を抱えていた。いつか動物を飼いたいね、などと夫と世間話をしている程度で、まさかその譲渡会で本当に猫を迎え入れることになるなんて思ってもみなかった。こんなことを言うと、「命を飼うのに無責任だ!」とか「子供が

          シン・ウチノネコ

          青空コーヒー

          コーヒーは好きですか?私は好きです。 ただ、好きとは言っても、豆の違いを言い当てたり、産地による特徴を空で言えたりするようなマニアではなく、日常的にコーヒー淹れて飲むのが好き、と言う程度の好き具合である。 コーヒーは豆で買って、家にある手動のミルでゴリゴリと挽く。豆は、苦すぎず、酸味も強すぎない、普通の豆がいい。ハウスブレンドというジャンルがあれば、だいたいそれを選べば間違いない。豆を挽いた後、ペーパーフィルターをしいて、ハンドドリップする。お湯の熱さは、あまり厳密には数えな

          青空コーヒー

          平成の男たちよ

          この令和の時代に、まだそんな奴がいるのか。 時代錯誤な人や物や事をみると、「この令和の時代に」と枕詞をつけてしまう。もうあらゆる慣習は見直され、新しい価値観に置き換わってもいいだろうに。未だに「男は」「女は」とか、「妻は」「夫は」とか、「古き良き」の良きの部分が擦れに擦れた価値観が根っこを張り、その存在を誇示し続けている。 先日、家族でレストランに行った時のことである。 幼い息子が私の横に座り、向かいに夫が座っていた。息子は私と夫から取り分けたご飯や味噌汁をもぐもぐと食べ

          平成の男たちよ

          小説/フリージアはまだ散らない

           安い酒で容易く酔える自分は、簡単な女だと思う。だからモテないのだ。いや、そもそも外面だって大して良くないのだから、簡単だろうか複雑だろうか、モテないものはモテない。でも、特にそれで困ったこともない。ニコニコと愛嬌だけはあるから、おじさんにはよくしてもらえた。好きな男ができたら、めげずにアタックしていてたらなんとか付き合うことができた。男と飲みに行って、寝てもいいな、と思えば、大概セックスした。もちろんそれっきりのあっさりした関係である。悪くない。女にだってヤりたい時はあるの

          小説/フリージアはまだ散らない

          (育児)父と母と、祖父と祖母

           出産し、子供ができた途端、義両親、はたまた実両親との仲が悪くなるような話を聞くことがある。私の場合も、重症ではないにしろ、違和感を覚える場面には何度か遭遇した。人間とは変わっていく生き物なのだから、感じ方が変化することは致し方ない。誰のせいでもない。と、言いたいところだが、大概の場合、時代にあった正しい距離感を保てない祖父母側に問題があるような気がしてならないのである。  時代は変わったのだ。  私は今の時代しか知らない。昔を知ろうともしていない。だからこんなことを言っ

          (育児)父と母と、祖父と祖母