【感想】自閉スペクトラム症 「発達障害」最新の理解と治療革命 (幻冬舎新書)
こんにちは。
はれのそらと申します。
今回、友人が仕事の勉強で読んでいた本が興味深そうだったので、私も書籍(電子書籍版)を購入してレビューする事にしました。
ちょっと短めだけどすまない!
対象層
・障害当事者
・支援者や家族
※ただし、内容的にしんどくなる場合があるので要注意(端的に言うと、障害ではなく症状として捉える等の言説に耐えられるなら)
一言結論
ASDは思考回路の一種。頑張ってパターンを変えたら治るかも?(要注意)
詳細
内容としては、ASDに関する最新の学説や実験例の紹介が多い。早期療育の重要さについて細かく書かれていた。この本を読んで療育を放置しようなんて親や当事者はきっといないはず。
ただし、早期療育の機会を失った成人ASD者へのフォローが文中には見受けられなかった。重度ASD者(幼児)の希少な成功例も載ってはいたけど、あれはかなりのレアケースであり、非現実的だった。
成人ASD者の場合、ある程度稼働している回路を新規に組み直して再稼働するのは、すぐに改善はできないし心身への負担も大きい。大脳の可塑性を信じても、ストレスが多大に降りかかってくるだろう。
そして、現代日本では発達障害の早期療育は自治体の受け入れやサービスも充実して、早期改善が起こりやすくなっている。社会性を身に着けた子供達が基準になるとしたら、成人でASDに悩んでいる人はどうなってしまうのだろうか。そんな不安が読後に残った。
個人的に成人でも真剣に改善したいなら中長期の期間、カウンセリングを定期通院して少しずつ改善していくしかない。
とにもかくにも、未知なる明るい明日の為に頑張っていくしかない。
電子書籍の読みづらさ
作中に図がほとんどないので、普段から本読んでる方なら読了しやすいです。苦手な方は目次を読み興味のあるトピックから読んでいきましょう。
個人的にスマホで読むと目がしんどくなるので、PC読みがおススメです!