技能実習生制度の見直し
本当にようやく技能実習生の制度の見直しが検討されているという。
過去、何度もこの問題がメディアに取り上げられてきたが一向に見直しをするという報道はなかった。
一部の技能実習生の受け入れ先では、外国から来た技能実習生を“安価な労働力”としてみなし、低賃金で過酷な労働を強いている企業がある。名ばかりの“技能実習生”で、ある意味、現代の奴隷制度だと言っても過言ではない。
今、世界は企業の“人権侵害”に対して目を光らせている。
曰く、人権侵害をする企業で製作された商品は世界のマーケットでは販売できなくなってきている。ユニクロは強制労働の疑いのある新疆ウィグル自治区で生産した綿花を使用している疑惑でアメリカへの貨物が一時入港差し止めとなり、フランスでは訴訟にもなっている。このように人権侵害の疑いの発生は販売差し止めにも直結することになってきた。
まして、日本は技能実習生の制度は国がやっている。日本の技能実習生の問題が何かしらのタイミングで世界中に知られたら、日本全体の問題として、日本製品総ボイコットにもなりかねない。“我が社はそのようなことをしていない”と言っても世界はオールジャパンのくくりでボイコットしかねないと日本の全ての企業は知るべきだ。そしてこのような案件は社会全体で解決していかねばならない。社会全体で技能実習生が健全に技能を身につけ、健全な環境で働けるような仕組みにならねばならない。
さて、皆さんも一度技能実習生の立場になって考えてほしい。
自分(技能実習生)が同じ職場で働いている同僚の日本人より冷遇されていたらどう思うだろうか?
このような扱いを受けて帰国する自分(技能実習生)は“日本に対してどのようなイメージを持つか?
当然“いい思い出”とはなるまい。日本や日本人に対して恨みを抱かれても仕方ないだろう。
今、韓国との間で徴用工の問題(※)が起きているが、技能実習生の問題は現代版の徴用工と同じだと思っている。
日本は二度とこのような問題を起こしてはならないというのに・・・。
技能実習生が日本に実習に来たからには、“いい思い出”をもって帰国してほしい。その思いは一生その人のものとなり、一生日本を応援してくれる。そういう輝かしい未来になるよう制度が改善することを切に願う。
技能実習生の皆さんの未来のためにも、日本の未来のためにもこの問題を一刻も早く解決することを望む。日本製品が世界中からボイコットされないためにも
技能実習制度、本格見直しへ 政府、有識者会議で議論(共同通信) – Yahoo!ニュース