社会人3年目のあれこれ【61】【62】日々のちょっとした気づき
61 調整力
最近仕事では、社内規程の修正や、それに伴う実務運用の変更業務を行っていた。私は、新たな運用を事業部に説明し、お願いする立場であると同時に、そのワークフロー構築をシステム部門に依頼する立場でもあった。事業部からの意見をシステム部門に伝え、運用の改善を打診する際、自分が、単なる中継者になっていて、何か付加価値を付けられているとは思えず、歯がゆいような気持になることも多かった。 そんな時、上司に言葉を掛けられた。
「社会人として専門性を身に着けるというのも一つのあり方ではあるけれど、調整力というのも社会人として求められる一つの専門性、能力であって、それほど感じていないかもしれないけれど、むしろ、スペシャリストを目指すということよりも重要な能力だと、僕は思っているよ。せっかくそれを鍛えられるポジションにいるのだから、利用してほしい。」
ほんの少しだけ、今の仕事を前向きに捉えてもいいという気持ちになれた。
62 だれかのたからもの
「がむしゃらに突っ走ってきたせいか、最近少し息切れしてしまいました。また走り出すために、心の底から自分が喜ぶものは何だろうと考え、たからものトップ6を描いたのがこの展示です。自然や思い出など形のないものばかりになりました。私の好きなものばかりで申し訳ないので、あなたの好きなものも是非教えてください。」
野川沿いを東小金井まで歩く途中、ふらっと入ったお菓子店に、「たからものたち」と題したイラストレーターさんの絵が6枚、飾られていた。すぐわきには、その展示を見た人が書き残していった、「自分のたからもの」が。私のたからものは何だろう。