どれくらい気圧が低いと頭が痛い?気圧・頭痛のリアルな記録
ここでは「頭痛と気圧の関係を探るための日記」の記録を見ることができます。
実際に、天気痛かもしれない頭痛に悩む高校生男子「こうへい君」と保護者の方に協力していただき、気圧と痛みとの関係を調べています。(大阪在住)
こうへい君の話を聞いてみると
・痛くなってから薬を飲んでも効果が薄い。
・痛くなる前に予防のために漢方薬を飲むと効果があることが多い。
・予防のために薬を飲むタイミングを知りたくて、天気予報やアプリを見るけど、当てにならないと感じている。
・コーヒーなどのカフェインは効果を感じない。
ということがわかりました。
事前に自分の天気痛を予想するには
▶︎どんな条件で頭が痛くなるのか?
▶︎どんなパターンで「どうも調子が悪いな」って感じるのか?
などを出来るだけ把握することから始めます。
そこで毎日の気圧変化と、こうへい君の頭痛や体調を記録しました。
現在進行形で記録しているので、今後も情報を追記していきます。
※ここで扱う気圧の値は、気象庁が公開しているアメダスのデータを使っています。
【気圧&頭痛日記】の記録方法
気圧と頭痛日記はPCやスマホがあればできちゃいます。
おすすめの気圧のデータはこの2つ
▶︎気象庁のアメダスの記録
▶︎頭痛ーる(スマホアプリ)
天気予報の会社「ウェザーニュース」も天気痛予報を出してますが…
ちょっとザックリ過ぎな印象。
私は普段PC作業が多いので、気圧日記を作る時は気象庁の「アメダスの記録」を使います。→アメダスの記録
気圧の数値は数字だけより視覚で理解したいので、値をエクセルなどにコピペして、グラフを作ります。
普段スマホを使うことが多い人は「頭痛ーる」というアプリを使うと良いと思います。→頭痛ーるダウンロード
頭痛ーるならアプリの中で頭痛日記も入力できるし、楽で良いですね!
では実際に気圧と「こうへい君」の頭痛・体調の悪さなどを記録したものを次で紹介します。
【気圧&頭痛日記】こうへい君専用
気圧変化のグラフは1日ごとに見るより、数日ごとに連続させて見る方が良いので4日ごとにグラフを表示させています。
※グラフを見るとわかるのですが、日中に気圧が下がるのは、1日の気圧変化パターンとして通常の現象です。→1日の気圧変化パターン
5月1日〜4日
頭痛や違和感を感じたり、体調が悪い時間帯をピンク色にしています。
考察
激しく気圧が下がらなくても痛みが起きる。
5月5日〜8日
考察
気圧は、毎日午前から午後にかけて低くなる。
こうへい君は高気圧が通過する場合でも、日々の気圧の下降でも頭痛になっている様子です。
5月9日〜12日
考察
気圧が下がり傾向の時は痛みがある。
気圧が下がっても、低いなりに落ち着けば楽になる。
5月13日〜16日
考察
約4日間次々に低気圧が通過し、1000hPa以下になった期間と、こうへい君の体調の悪さと重なっている。
5月17日〜20日
考察
約4日間次々に低気圧が通過し、1000hPa以下になった期間と、こうへい君の体調の悪さと重なっている。
5月21日〜24日
考察
大きな高気圧に覆われない日は、毎日の気圧低下でも軽い頭痛を感じてしまうと推測。
1日の気圧が全体的に上昇傾向、または日中の気圧低下が夜には戻る場合、薬に頼るほどの痛みではない様子。
5月25日〜28日
考察
24時間で気圧が下がった日は、薬が必要だった。
24時間で気圧が下がっていない日と、上がった日は薬も漢方薬も飲まずに過ごせた。
24時間で気圧が下がっていない日にも薬が必要か確認すると、薬が必要かどうかの予想ができるかもしれない。
「気圧&頭痛日記」でわかったこと(こうへい君の場合)
こうへい君は、現在高校3年生。
本人の都合もあるので、細かく体調をお聞きできない時もあります。
でも痛みが現れるパターンが少しずつ見えてきてるように感じます。
痛みや不調が出るのは雨の日だけ?
よく雨の日に頭痛がするとか、体調が悪くなるという話を聞きますが・・・
気圧&頭痛日記でも、晴れの日でも痛みがあるのがわかります。
ただ晴れの日は、体調が良い&痛みのない確率は高そうですね。
痛みや不調が出るのは何hPaから?
こうへい君の痛みと痛みのパターンを見ていると、「〇hPa以下なら痛くなる」とかじゃないですね。
主に右肩下がりで気圧が下がる時に、痛みが出るようです。
そして気圧の変化が横ばいでも、痛みが治らないことがあるのです。
痛みや不調が出る条件は?
痛みや体調が悪くなる条件は
→少しでも気圧が低くなる時。
そして一旦痛みが出てしまうと
→気圧が高くなりつつあっても、しばらく痛いことがある。
辛い・・・(இдஇ)
気圧低下の割合が大きいと痛みは強くなる?
→気圧低下の割合と頭痛の強さは関係ないみたい。
気圧が1時間に何hPa以上下がったら、こうへい君の頭痛が始まるとかがわかったら頭痛の予想をしやすいですよね。
そこで、こうへい君が頭が痛かった日に「何時間で何hPaのペースで気圧が下がったのか」を計算したのですが・・・
-0.29hPa~-0.75hPa気圧が下がった時に痛みがあったのですが、朝からずっと元気な日に-0.44hPa気圧が下がっていました。
こうへい君の頭痛のきっかけは気圧以外にもあると考えられ、様々な要素が絡み合っているようです。
どんな日に薬の服用が必要?
こうへい君は低気圧が通過する時から、通過後も1日程度(気圧が上昇しても)薬が必要なほど痛みがあるようです。
だから低気圧が通過する時から通過後1日間くらいは、漢方薬や頭痛薬を飲まないと辛いことがわかりました。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
↓ ↓ ↓
追記(2021.2.17)
最近のこうへいくんは
・前日から漢方五苓散
・当日も漢方
・湿布
・ロキソニン
これで乗り越えれた日が多いそうです!
全く頭痛がないのはどんな時?
水平スケールの大きな高気圧に覆われて気圧が高くなり、1日から2日間くらい
気圧が高い日が続く時、こうへい君は絶好調になるようです。
こうへいくんにとって、5月は調子の良い日が1週間もなく、データを集めていて辛いです。(´;д;`)
まだ、こうへい君の頭痛のきっかけ・条件がわかる「天気痛予報」を作るには、データが少ないと思います。
だから今後も、もう少し経過を観察させていただくつもりです。
それと並行して医療機関にも相談すると、こうへい君のお母さんもおっしゃっていました。
最後に・・・
もし、こうへい君と同じ「気圧&頭痛日記」の作り方で良ければ、お問い合わせいただければご案内できます。
お願い
この記録は日々の積み重ねの結晶であり、協力者への迷惑にもなりますので、他サイトへの無断転載・リライト行為はご遠慮ください。
また「引用」に関しては、法律の範囲内であれば許可は不要です。
その際出典元として、この記事へのリンクの掲載をお願いします。
気圧関連のお話
こうへい君のことがきっかけで、いろいろな地域の2020年4月1ヶ月分の「1日の気圧変化」を調べました。
日本海側って日本海の水温のせいか、昼間の気圧低下が少ないんです。
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